2014年1月21日火曜日

人生を楽しむこと → 機能障害リスク低下、高齢時移動機能改善につながる

うつうつと暮らし、人生を楽しむ余裕がない場合、その後、なんらかの機能障害を発生しやすい。逆に、楽しみをもつと、そのリスクが減る。

なんて、教訓的な話・・・


Enjoyment of life and declining physical function at older ages: a longitudinal cohort study
Andrew Steptoe,  et. al.,
CMAJ January 20, 2014 First published January 20, 2014, 
doi: 10.1503/cmaj.131155 
背景: ポジティブな情緒的well-being(i.e. 幸福感、楽しい感じ)は、寿命を長くし、重症疾患発生を減少させる。 目的は、生活を楽しむこと(Enjoyment of life)は機能障害リスク減少予測となるか、8年間、大規模住民サンプルで検討。

方法: 60歳以上の3199名男女(English Longitudinal Study of Ageing)アンケート前向き解析
Enjoyment of life 評価は、アンケート。
アウトカムはADLアクティビティ障害2つ以上、歩行試験上歩行速度
共役要素は、社会住民統計指標要素、ベースラインの健康状況・うつ症状、移動機能・健康行動

結果: 日常生活活動性障害2つ以上の問題が4.4%で出現。
enjoyment-of-life(生活楽しみ具合)3分位での障害発生比率:最大 4.4%、 中等度 11.7%、最小 16.8%
共役要素補正後、日常生活障害発生(enjoyment-of-life:最小vs最大)オッズ比  1.83 (95% 信頼区間 1.13–2.96)
8年後の歩行速度は、歩行速度・他の共役速度補正後、ベースラインの"enjoyment-of-life"と相関 (p < 0.0019
ベースライン時70最未満に限定したときも、結果は同様。

解釈: 観察研究で有り、原因的結果は論述できない。しかし、人生を楽しむことが少ないなら、その後の障害や高齢者移動機能と関連するエビデンスを提供したと考えられる。


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