一般社団法人日本消化器がん検診学会
http://www.jsgcs.or.jp/02news/notice60.html
胃内視鏡などの画像診断を割愛する検診法の批判とABC検診(血中ピロリ抗体と血中ペプシゲン値組み合わせのリスク評価への批判がなされている。
リスクの高い集団に集中的に内視鏡検査を実施していくという方式の胃がん検診(いわゆるABC検診)を、標準法であるX線検査に代わる検診として導入する動きが一部であります。この検診により一般集団から容易にピロリ菌感染者を拾い上げ、除菌治療に誘導することが可能なことから、除菌治療による胃がん予防を標榜してこの検診を拡大していく可能性があります。この血清マーカーを用いた検診については、実施方法そのものが確立されたとは言い難いものであり、死亡率低減効果等、有効性のエビデンスが得られていないことから、対策型検診としては推奨されていない現状を踏まえますと、除菌治療を組み込んだこの検診を計画的な比較試験等による適正な評価を経ることなく拡大していくことは、看過できない大きな問題であると考えます。
内視鏡をスルーしたH.pylori検査を検診側が勧めることで、医療保険ルールや現存医学的エビデンスをを無視した除菌につながる可能性がある。
いまでも、検査機関側から勧められて、わけのわからないまま、H.pylori検査を組み込む事業者が存在する。
今回の、学会側の対応は、素直に評価できる。
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