2014年3月7日金曜日

青年期:電子タバコは喫煙経験・禁煙計画者に使用比率が多いが、禁煙に役立たず

電子タバコ(e-cigarette)は思春期青年に広がっている。そして、レギュレーション不明。

米国中高校生徒代表的サンプル(n=22,529)横断研究

結論から言えば、青年期おいて、電子タバコ(e-cig.)は、現行喫煙オッズと相関し、喫煙習慣確立状況、禁煙計画比率と相関する。しかし、現行喫煙からの禁煙状態への成功は少なく、禁煙に役立たない。


Electronic Cigarettes and Conventional Cigarette Use Among US AdolescentsA Cross-sectional Study
 Lauren M. Dutra, et. al.
JAMA Pediatr. Published online March 06, 2014. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.5488 

たばこ喫煙群(1 puff以上)において、e-cig使用は、喫煙既往オッズ比、現行喫煙オッズと相関(100本以上  オッズ比 [OR] = 6.31; 95% CI, 5.39 - 7.39、OR = 5.96; 95% CI, 5.67 - 6.27)


現行e-cig.使用と、喫煙既往、現行喫煙と正相関  (OR = 7.42; 95% CI, 5.63 - 9.79、OR = 7.88; 95% CI, 6.01 - 10.32)


2011年、現行喫煙・e-cig.使用既往では、次年内禁煙傾向は存在する   (OR = 1.53; 95% CI, 1.03 - 2.28)


因習的喫煙群において、e-cig.使用経験は、喫煙中止、30日、6ヶ月、1年の禁煙率低下と関連(30日 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 6ヶ月 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 1年 OR = 0.25; 95% CI, 0.21 - 0.30)



現行e-cig.は、同様、  30-日 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、6ヶ月 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、1年 OR = 0.12; 95% CI, 0.07-0.18)での禁煙率低下と関連


100本以上の喫煙経験者において、e-cig.使用既往は30日、6ヶ月、1年の禁煙率と負の相関( OR = 0.61; 95% CI, 0.42 - 0.89、0.53; 95% CI, 0.33 - 0.83、0.32; 95% CI, 0.18 - 0.56)


 e-cig.現行使用も、同様に、負の相関(30日 OR = 0.35; 95% CI, 0.18-0.69)、6ヶ月 0.30; 95% CI, 0.13-0.68、1年  0.34; 95% CI, 0.13-0.87)。




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