2014年2月8日土曜日

米国:成人ワクチンスケジュール 2014年

Advisory Committee on Immunization Practices Recommended Immunization Schedule for Adults Aged 19 Years or Older: United States, 2014
Ann Intern Med. 2014;160(3):190-197-197. doi:10.7326/M13-2826 

CDCウェブサイト
http://www.cdc.gov/vaccines/schedules/hcp/adult.html

http://www.cdc.gov/vaccines/schedules/downloads/adult/adult-schedule.pdf





従来のインフルエンザワクチンは、鶏卵利用の、生弱毒化ワクチン(LAIV)と不活化ワクチン(IIV)。新しいワクチン、遺伝子組み替えインフルエンザ(RIV)を導入。



日本のワクチン後進国ぶりは相変わらず、反ワクチンを反政府プロパガンダにされるのは、全世界共通のようだが、それに屈するのは日本くらい。テロに屈した福田元総理的施策は続いている。

2014年2月7日金曜日

AHA/ASAガイドライン:女性卒中予防のためのガイドライン

AHA/ASA Guideline
Guidelines for the Prevention of Stroke in Women
A Statement for Healthcare Professionals From the American Heart Association/American Stroke Association
Stroke Published online before print February 6, 2014
フルテキスト・pdf 

男女で、卒中リスクで相違がある
AHAが初めて女性のための卒中予防ガイドラインを公表

解説による注目点
  • 避妊ピル: 経口避妊薬使用前の高血圧チェックは、その組み合わせで卒中リスクを増加する。リスクは小さいが、45-49歳ではそのリスクは急激に増加する。
  • 妊娠:  妊娠中卒中は通常少ないが、リスクはかなり高い。特に出産後3ヶ月間、直後は高く、特に、preeclampsiaで、危険な高血圧にて、痙攣などを生じる。妊娠後卒中リスクは倍に、高血圧リスクは4倍となる。妊娠三ヶ月後低用量アスピリンを推奨、カルシウムサプリメント使用にて、preecampsia軽減とガイドライン。160/110を超える高血圧では、薬物治療すべきで、150から159/100から109では薬物治療考慮する。降圧剤は安全性に注意する。 
  • アスピリン: 血栓より出血が原因の卒中でなく、卒中既往者では推奨。アスピリンは、そっちゅりすくが低い糖尿病患者にも推奨。低用量隔日が65歳以上の女性の低リスク群に、もし、潜在的出血リスクよりベネフィットが有益という条件で有用。
  • 片頭痛: 男性より女性で4倍ほどの罹病、ホルモン変動と関連するとされる。卒中リスクを直接あげるわけではないが、前兆は関連する。経口避妊薬や喫煙もリスクを増加する禁煙が重要。
  • 心拍不整:75歳を超えた場合、心房細動チェックを!
  • 閉経: ホルモン療法は、卒中予防のため使用するな!


妊娠中降圧剤に関する要約
α遮断剤、利尿剤、カルシウム拮抗剤は、奇形原性・胎児新生児副作用に関し「No」とある。




現時点では、日本の薬剤添付文書では、ニフェジピン、例えばアダラートCRに関して【妊娠20週未満・妊娠可能性の場合禁忌】となっている。
他、禁忌一覧:http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_04-130.html

ACE阻害剤・ARBはほぼ未来永劫禁忌となるだろうが、CCBに関して検討されるのだろうか? 現時点では妊娠中サイアザイド系主薬の現状は・・・

State of the Art : 神経障害性疼痛

人騒がせな、リリカやサインバルタのDTC広告でおなじみの、Neuropathic pain:神経障害性疼痛

Neuropathic pain: mechanisms and their clinical implications
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7656 (Published 5 February 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:f7656
 【要約・直訳】
 末梢から中枢神経への外傷は、神経障害性疼痛の原因となる侵害受容系内のニューロンの不適合性変化をもたらす。急性疼痛と異なり、慢性神経障害性疼痛は、それ自体が疾患であり、個別的、発展的意味合いに寄与しない。
神経障害性疼痛に関わる無数のメカニズムは、非神経障害性疼痛と他の神経学的病態ともかなりオーバーラップしていると思われる。
 疼痛のメカニズムに基づく治療は広く受け入れられているが、それは疼痛原因や経験に基づくというより、理論により広く行われている。このパラダイムが、臨床の場で導入困難となっている。

臨床症状発症前モデルにおいて、侵害受容的検査から「ヒトの疼痛」を区別可能な、慢性疼痛の異なるメカニズムの程度、感情-動機付け要素により、神経障害性疼痛が形成される。このため、医学的問題であり、社会経済的問題として考慮されなければならない。

【治療のためのメカニズムのまとめ】
  • 定義
  •  研究方法
  • 生理・分類
  • 感情的側面vs生理学的側面
  • 末梢性メカニズム(sensitization、イオンチャンネル、発現switch、感覚脱失・側副神経発芽)
  • 交感神経性維持疼痛
  • 脊髄メカニズム
  • 脊髄グルタミン作動性調整
  • glia活性化、催炎症性サイトカイン
  • 脊髄上位メカニズム
  • Disinhibition:脊髄レベル、脊髄上位レベル
  • 神経障害性vs侵害受容性疼痛:異なる病気 or 連続的疾患?
  • 新しい治療法


パラダイムシフトになっている神経障害性疼痛、臨床医として充分な勉強が必要なようだ。単に、批判するだけで無く・・・

PANTHEONトライアル:N−アセチルシステインのCOPD急性増悪抑制効果 ・・・抗酸化作用至上主義疑念も浮上

インチキ臨床治験及びインチキ解釈・・・相次ぐ日本に比べ、中国産トライアルの質・量とも確実に向上中。

PEACE Study : ムコダインの臨床治験:COPD2006年 11月 21日

先発薬品宣伝にかき消された治験、触れられることが少ない、上記治験も中国。・・・ 製薬会社からの情報だけの医者ではこういう情報を獲得できない。


と、前置き長く・・・


中等度・重症COPD(FEV1/FVC < 0.7 , FEV1 pred%  30-70%)の40-80歳
前向きランダム化二重盲験プラシーボ対照化平行群研究
吸入ステロイド使用有無層別化し、N-アセチルシステイン1日2回とマッチ化プラシーボ1年間

プライマリエンドポイントは、年次急性悪化発生率

Chinese Clinical Trials Registry, ChiCTR-TRC-09000460.

中等症から重症COPD中国人患者では、N-アセチルシステイン600mg×2回/日にて、中等度以上の急性増悪予防効果を認める

Twice daily N-acetylcysteine 600 mg for exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease (PANTHEON): a randomised, double-blind placebo-controlled trial
The Lancet Respiratory Medicine, Early Online Publication, 30 January 2014doi:10.1016/S2213-2600(13)70286-8

2009年6月25日から2010年12月29日、1297名をふるい分けし、登録1006名
(NAC 504 vs プラシーボ 502)


1年時点
  • NAC少なくとも1回処方され、評価受診1回された群では、急性増悪 497回、482(急性増悪 1.16 回/人年)
  • プラシーボ群では、急性増悪 641回、482名(急性増悪 1.49 回/人年)
リスク比 0.78, 95% CI, 0.67 - 0.90;  p = 0.0011)





NAC耐用性充分で、重度COPD急性増悪が副事象としてあげられるが、介入群 6% vs プラシーボ 7%であった。

この治験結果は別の意味も持つようだ、すなわち、NACは抗酸化作用ないか、少ないため、mucolytic作用が前面の効果となるからだ。

N-acetylcysteine in COPD may be beneficial, but for whom?
The Lancet Respiratory Medicine, Early Online Publication, 30 January 2014doi:10.1016/S2213-2600(13)70294-7 


※ちなみに、N-アセチルシステイン液は、アセトアミノフェン中毒以外の保険適用はありません。

2014年2月6日木曜日

米国:運転者死亡自動車事故:ドラッグ使用運転比率増加

http://www.medicaldaily.com/driving-under-influence-marijuana-fatal-pot-related-car-crashes-triple-over-10-years-268638



ドラッグ使用運転の危険性

Trends in Alcohol and Other Drugs Detected in Fatally Injured Drivers in the United States, 1999–2010
Am. J. Epidemiol. (2014) doi: 10.1093/aje/kwt327 
First published online: January 29, 2014

 National Highway Traffic Safety Administration's Fatality Analysis Reporting System
米国6州の自動車衝突(1時間内)死亡事故 
ドライバー 23,591名中、アルコール陽性 39.7%、 他のドラッグ 24.8%
非アルコール・ドラッグ陽性率は 16.6%から 28.3%へ増加(1999年から2010年、 Z = -10.19, p < 0.0001)、アルコール陽性率は、不変。

非アルコール・ドラッグのうち最多検出は、cannabinol、4.1%から12.2% (Z = -13.63, p < 0.0001)

非アルコール・ドラッグ増加は、全年齢群、男女ともみられ、特に、マリファナが致死的運転ドライバーに多い。


死亡事故対象は運転者限定ではないので比較できないが、日本での死亡自動車事故の飲酒運転事故の比率は19.2%(平成14年)から6.3%(平成24年)へ減少している。
さらに、マリファナ解放へと進むアメリカ。健全じゃ無いわ。

認知制御能は、死亡リスク減少:自己信頼性・目標達成への信念志向は寿命を長くもする

Perceived control(認知(的)制御)とは、状況に応じて認知処理を切り替える、すなわち、 経過、出来事の結果、経験の結果に、自分が力を発揮する志向で、ストレッサー処理能が高い (e.g. http://link.springer.com/article/10.1007%2FBF02686633)


この志向は、死亡リスク減少をもたらす


Perceived Control Reduces Mortality Risk at Low, Not High, Education Levels.
Health Psychol. 2014 Feb 3.

ここで用いられた定義は、
http://www.psych.udel.edu/pdfs/publications/morlingandevered2006.pdf


NIA(米国加齢研究所)補助研究で、教育レベルが低いが認知制御の優れてる場合は、認知制御の乏しい場合に比べて、死亡率3倍も低い。教育水準低い場合、この能力は、その死亡率相殺的に働く。

カプセル内視鏡:大腸使用FDA承認

日本では、1月から大腸がん検査として保険適用承認されているカプセル内視鏡
カプセル内視鏡のんで大腸がん検査 1月から保険適用
2013年11月21日http://www.asahi.com/articles/NGY201311190022.html

米国では、大腸へのFDA承認得られたのはGiven Imaging社のみ
しかし、内視鏡不適当者のみに使用限定。


Colon-Probing Pill Camera Finally Wins FDA Approval
Jason Mick (Blog) - February 5, 2014
http://www.dailytech.com/ColonProbing+Pill+Camera+Finally+Wins+FDA+Approval/article34270.htm
 ↑
カプセル内視鏡 現状に関する詳細記事があったので紹介







次世代は、自泳型に・・・
http://www.ryukoku.ac.jp/english2/news/detail.php?id=2806

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...