2014年12月10日水曜日

日本での心血管イベントアスピリン投与予防効果RCT:一次効果認めず

心血管イベント一次予防のためのアスピリン投与

日本でのRCTという面でも重要な報告


11月の報告で、too lateになってしまった・・・



Low-Dose Aspirin for Primary Prevention of Cardiovascular Events in Japanese Patients 60 Years or Older With Atherosclerotic Risk FactorsA Randomized Clinical Trial
Yasuo Ikeda, et. al.
JAMA. Published online November 17, 2014


Japanese Primary Prevention Project (JPPP) :多センター、オープンラベル、ランダム化、平行群トライアル
患者 (N = 14 464) 、年齢60-85歳、高血圧・脂質異常・糖尿病あり
1007のクリニック(2005年3月から2007年6月まで)登録
フォローアップ6.5年間まで
multidisciplinary expert panel (blinded to treatment assignments) adjudicated study outcomes





5年累積プライマリアウトカムイベント率について、両群差を認めず (アスピリン: 2.77% [95% CI, 2.40%-3.20%] vs  非アスピリン 2.96% [95% CI, 2.58%-3.40%] ; ハザード比 [HR], 0.94 [95% CI, 0.77-1.15] ; P = 0.54). アスピリンが非アスピリン軍に比べ有意にリスク減少した項目は・・・ ・非致死性心筋梗塞 (0.30 [95% CI, 0.19-0.47] for aspirin vs 0.58 [95% CI, 0.42-0.81] for no aspirin; HR, 0.53 [95% CI, 0.31-0.91]; P = .02) ・一過性虚血発作 (0.26 [95% CI, 0.16-0.42] for aspirin vs 0.49 [95% CI, 0.35-0.69] for no aspirin; HR, 0.57 [95% CI, 0.32-0.99]; P = .04) 有意にリスク増加したのは ・輸血要する頭蓋外出血・入院 (0.86 [95% CI, 0.67-1.11] for aspirin vs 0.51 [95% CI, 0.37-0.72] for no aspirin; HR, 1.85 [95% CI, 1.22-2.81]; P = .004)


2014年12月8日月曜日

喫煙は、Y染色体を消失させる

Smoking erases Y chromosomes
http://news.sciencemag.org/biology/2014/12/smoking-erases-y-chromosomes


喫煙者は、非喫煙者に比べ、Y染色体消失加速し、4倍ほど

その意味合いは、がんを含めよく分かってないが、寿命、多くのがんとの関連性も示唆するかもしれない。
一方で、がんに関しては、さほど影響与えないのではないかという専門家もいるようだ。


喫煙による遺伝子障害のマーカーとはなり得ることは一致した見解か?

http://www.philly.com/philly/health/menshealth/HealthDay694338_20141204_Smoking_Might_Cost_Men_Their__Y__Chromosome__Study_Finds.html

とかげの・・・  ノバルティス社外調査委

指示もしくは管理してたはずの会社上層部、当事者であるべき医師・医療機関の責任問題に関して言及されない不可思議な報告


とかげの・・・ 




2014年12月5日金曜日

カロナール錠500mg

日本の医療のまか不思議はたくさんあるが、薬剤上めだつのが、メトホルミンとアセトアミノフェン



某糖尿病学会の妨害はあるが、「メトホルミン」は若干つかいやすくなった。


もう一つの、アセトアミノフェン・・・・ アセトアミノフェン末を仕方なくつかってた私。
錠剤剤型「300mg」・「200mg」という処方させたくないのではと、勘ぐりたくなるような剤型種類



やっと、「カロナール錠500」発売・予定らしい





肥満者は、COPDとして誤診されやすく、吸入薬剤減量されないまま・・・ の可能性あり

肥満者のCOPD誤診、あるいは過剰診断可能性がひとつのトピックスのようだ

肥満のスパイロメトリーは
・スパイロメトリーとしてFEV1、FVC、FERは正常
フローボリウムカーブで:RV近傍でtidal volume、
・FRC・拡散能は正常かやや増加

某呼吸器学会のおえらいさんは、スパイロメトリーを用いずに、COPD診断することに許容的だが・・・果たして良いのだろうか? 製薬会社を利するばかりで、社会的にも多大のコストとなると思うのだが・・・ 


Perseverant, non-indicated treatment of obese patients for obstructive lung disease
BMC Pulm Med. 2013; 13: 68.



正常な肺機能は喘息コントロール期あるいは非発作時も考えられるのかもしれないが・・・
FEV1/FVC<0.7という診断基準を満たさない症例での気道閉塞への薬物治療がかなり多いことが推定される。



肥満・体重過多患者は、COPDの誤診されやすいし、吸入薬剤のデ・エスカレーションもされがたい。
すなわち、処方継続のままになりやすい。

The Association of Weight With the Detection of Airflow Obstruction and Inhaled Treatment Among Patients With a Clinical Diagnosis of COPD
Bridget F. Collins, et. al.
Chest. 2014;146(6):1513-1520. doi:10.1378/chest.13-2759


COPD米国在郷軍人のコホートで、スパイロメトリー測定を行った事例。
スパイロメトリー上のAFO、 吸入治療のエスカレーション、デ・エスカレーション療法をスパイロメトリー施行前3ヶ月から、スパイロメトリー後9-12ヶ月間行われたものをアウトカムとした。

5493名の在郷軍人のうち52%でCOPDの臨床診断

airflow obstruction (AFO)、気流制限ありの患者の補正比率は、BMI増加毎、減少
AFOなしの患者では、薬物療法維持やるデ・エスカレーション療法の必要性は少ない
(正常体重  0.69 [95% CI, 0.64-0.73]、 過剰体重 0.62 [95% CI, 0.58-0.65; P = .014]、 肥満 0.60 [95% CI, 0.57-0.63; P = .001]))


COPD: クラブ細胞分泌蛋白補充治療の可能性

CCSPは、気道の透過性マーカーとしても注目され、
また、クララ細胞からClub cellへの呼称変更中とのこと。


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Club cellは、気管支外分泌細胞で、クララ細胞として知られていた、ドーム状外観細胞で、短いmicrovilliをもち、細気管支から肺内に存在する。Club cell secretary protein (CCSP)は、肺機能経年劣化への防御的バイオマーカーであり、COPDの多面的特性進展は喫煙引き金の損傷・治癒のインバランスによるものとも考えられている。

初回の気管内生検採取サンプル形態計測測定にて、COPDの多面的特性患者のCCSP+細胞ないの免疫染色減少(p=0.03 vs 対照)
恒常状態では、COPDにおいてCCSP減少、CXCL8レベル増加が見られる
COPD患者に外分泌 rhCCSP投与するとCSE-誘導CXCL8遊離を阻害し、正常者と喫煙者でも同等の状況になる。
CXCL-8遊離
ex vivoのair liquid interfacce(ALI: 気相・液相インターフェース)でのCXCL-遊離とCCSP+細胞濃度とは負の相関を示す。

すなわち、in vivoにおける、rhCCSP内部補填は、CSE(喫煙物質抽出液)によるCXCL8遊離を修復し、in vivoにおいてこのメカニズムを治療適応できないか、期待される。

Supplementing defect in Club Cell Secretory Protein attenuates airway inflammation in COPD
Anne Sophie Gamez, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.14-1174
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2020271




2014年12月4日木曜日

家族制カイロミクロン血症:APOC3ターゲット療法




Targeting APOC3 in the Familial Chylomicronemia Syndrome
Daniel Gaudet, et. al.
N Engl J Med 2014; 371:2200-2206December 4, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1400284

実質上は、極端な食事性脂質制限しか治療法のない、lipoprotein lipase (LPL)欠損にともなうカイロミクロン血症



 APOC3 messenger RNA (mRNA)の阻害剤、 ISIS 304801 にてAPOC3増加効果


TG 1406 mg/dL~2083 mg/dLの患者3名に投与


13週間後、血中APOC3濃度を71~90%減少し、TG値は56~86%減少
全患者では治療により 500mg/dL減少


これらの結果は、LPL-非依存経路でのAPOC3の鍵調整因子としての役割を示唆する。


関連:
APOC3遺伝子異常にて食後TG抑制、心血管疾患リスク減少
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/06/apoc3tg.html

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...