2015年5月12日火曜日

男性更年期という愚: 特にテストステロン注射は心血管イベントリスク増加させる

「血中、組織中の成分が減少しているなら、外から補充すれば良い」というサプリメント原理主義の愚劣さ ・・・ 泌尿器学会や婦人科学会系にもその種の発想でいいかげんなことを言う教授どもがあふれている

「あるある問題」からなんの進展もない・・・嘆かわしい


テストステロンによる副事象、心血管系への悪影響に関して配慮せず、利点だけを提示する、研究者倫理だけでなく、医師倫理でも問題


投与法として、注射、経皮パッチ・ゲルなどあり、血中濃度の動態も異なる
ゲル、注射、パッチでその安全性の違いを検討した後顧的分析報告



Comparative Safety of Testosterone Dosage Forms
J. Bradley Layton, et. al.
JAMA Intern Med. Published online May 11, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.1573

54万4115名のテストステロン開始、3データセット間
注射 37.4%、 パッチ 6.9%、 ゲル 55.8%


Medicareコホートの男性の大部分は、注射開始 51.2%
US商用保険者の大部分は、ゲル開始 56.5%
UKデータベースでは、注射、ゲル同数程度でそれぞれ41%


心筋梗塞、不安定狭心症、卒中の心血管ハザード比は、ゲル製剤使用男性と比較し、注射しようでは、心血管イベントハザード高い (1.26; 1.18-1.35)、同様に入院 (1.16; 1.13-1.19)、死亡ハザード (1.34; 1.15-1.56) 高いが、 VTE (0.92; 0.76-1.11)では差を認めない

ゲルに比べ、パッチでは、心血管イベントハザードリスク増加せず (1.10; 0.94-1.29), hospitalization (1.04; 1.00-1.08)、同様に死亡  (1.02; 0.77-1.33)、VTE (1.08; 0.79-1.47)も増加せず




パッチ、ゲル製剤だって安全性が担保されているわけではない・・・







JAMA. 2013;310(17):1829-1836. doi:10.1001/jama.2013.280386.


2015年5月8日金曜日

非毒性C. difficle種で、C. difficile症再発抑制


非毒性株:nontoxigenic C difficile strain M3 (VP20621; NTCD-M3)を、メトロニダゾールあるいはVCM治療後臨床的改善状態にあるC. difficile反復感染に対して投与

非毒性CD種は耐用・安全性とも良好で、CDI再発を有意に減少


Administration of Spores of Nontoxigenic Clostridium difficile Strain M3 for Prevention of Recurrent C difficile Infection
A Randomized Clinical Trial
Dale N. Gerding, et. al.
JAMA. 2015;313(17):1719-1727. doi:10.1001/jama.2015.3725.


第二相ランダム化二重盲検偽薬対照用量範囲設定研究・18歳以上CD初回診断例
介入:
1 of 4 treatments: oral liquid formulation of NTCD-M3
104 spores/d for 7 days (n = 43)
107 spores/d for 7 days (n = 44)
107 spores/d for 14 days (n = 42)
 placebo for 14 days (n = 44)
168名治療開始、完遂157名
1回以上治療緊急事態副作用は、NTCD-M3 78%、 プラシーボ 86%

下痢、腹痛は、NTCD-M3群 46%、 17% 、プラシーボ群 60%、 33% 
重度治療緊急必要副作用は、 プラシーボで7%、 NTCD-M3群で3%

頭痛は NTCD-M3 10%、 プラシーボ群 2%

糞便コロナイゼーションは NTCD-M3群 69%、 107 spores/d 71%、  104 spores/d 63%

CDI再発率 プラシーボ 13/43 (30%) 、 NTCD-M3 14/125 (11%) (オッズ比  [OR], 0.28; 95% CI, 0.11-0.69; P = .006)

最小再発率は、107 spores/d × 7日間で、2/43   (OR, 0.1; 95% CI, 0.0-0.6; P = .01 vs placebo])

再発率 コロナイズされた患者 2/86 (2%) VS NTCD-M3治療するもコロナイズされない患者 12/39 (31%)  (OR, 0.01; 95% CI, 0.00-0.05; P < .001)






スマートフォン フィラリア血液検査


スマートフォンによるビデオ顯微鏡による、非染色小ガラス毛細管全血ロア糸状虫(Loa Loa)マイクロフィラリア自動定量化


UC Berkeley's CellScope technologyの次世代機器
フィラリア殷賑地域での利用に期待


REPORTS BIOENGINEERING
Point-of-care quantification of blood-borne filarial parasites with a mobile phone microscope
Michael V. D’Ambrosio1, et. al.
Sci Transl Med 6 May 2015: Vol. 7, Issue 286, p. 286re4 
Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.aaa3480



解説:http://www.photonics.com/Article.aspx?AID=57415





2015年5月3日日曜日

エボラ出血熱から回復の男性と性交渉で感染か

エボラ出血熱から回復の男性と性交渉で感染か
NHK 5月2日 


詳しいレポート

Possible Sexual Transmission of Ebola Virus — Liberia, 2015
Early Release May 1, 2015 / 64(Early Release)
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm64e0501a1.htm


2014年9月9日発症、9月28日、46歳男性、RT-PCRにてエボラ感染確認(9月23日入院)、10月3日、PCR陰性

2015年3月7日、(STD予防なし)性交渉

2015年3月14日、44歳女性、発症、3月20日RT-PCRにてエボラ感染症診断確認


別に、45歳女性とのSTD予防なし性交渉あるも、いまのところIgM、IgG抗体陰性

表に、家族内発症一覧が掲載されている

2015年5月1日金曜日

新しいネブライザー:AKITAシステム 経口ステロイド依存性喘息にて経口ステロイド減量効果


Nebulised budesonide using a novel device in patients with oral steroid-dependent asthma
Claus Vogelmeier, et. al.
ERJ May 1, 2015 vol. 45 no. 5 1273-1282


第2/3相ランダム化平行群プラシーボ対照化トライアル
経口ステロイド依存患者への効果 
199名検討
臨床的安定な第18週目 連日経口ステロイド量50%以上減少比率 : AICS-Bud 1mg 80.0% vs プラシーボ 62.5% ; (片側 p=0.02; 治療差 17.5% (95% CI 0.1–34.9%), 両側 p=0.04)

平均±SD FEV 1 s(ベースラインから第18週)は、 AICS-Bud 1 mg (239±460 mL, p<0 .001="" 0.5="" cn-bud="" mg="" ml="" p="0.18)<br" ud="">
ACUS-Bud 1mg治療では、プラシーボ比較にて、喘息急性増悪減少 (7.5% vs プラシーボ 17.5% 、通常:CN-Bud 22.5%)



The AKITA® system (Vectura, Chippenham, UK) contains a SmartCard electronic control unit with an air compressor, which is coupled to either jet or vibrating mesh nebulisers
https://youtu.be/Jm4VUI85drU









2015年4月30日木曜日

北京オリンピック開催中公害人為的減少にて胎児体重増加 ・・・ 大気汚染による成長抑制の傍証

北京オリンピック期間中だけ北京に青空が戻った


この期間が本来有るべき環境で、それにより回復した者は、妊娠期間中の胎児の成長


Differences in Birth Weight Associated with the 2008 Beijing Olympic Air Pollution Reduction: Results from a Natural Experiment
David Q. Rich, et. al.
Environ Health Perspect; DOI:10.1289/ehp.1408795

2008年オリンピック中、8ヶ月の妊娠期間であった子供は、2007年から2009年同月に8ヶ月妊娠期間例であった子供と比較して、平均 23g(95%信頼区間:CI, 5g〜40g)大きい


妊娠8カ月期間中IQRは、それぞれ PM2.5 19.8 µg/m3 、 CO 0.3 ppm 、 SO2 1.8 ppb 、 NO2 13.6 ppb 
それぞれに対し、 18g (-32g, -3g)、 17g (95% CI: -28g, -6g)、 23g (95% CI: -36g, -10g)m 34g (95% CI: -70g, 3g) の体重減少


妊娠1−7ヶ月時では有意差認めない



中国の壮大な人体実験



2型糖尿病患者の禁煙:糖化Hb悪化させ3年間悪化持続 ・・・ 糖尿病・禁煙治療患者の糖コントロールは厳格に

喫煙は、2型糖尿病リスクを増加させるが、禁煙後3−6年では喫煙継続比較するとリスク増加、その後10−12年経過後非喫煙者と同等となるという報告が複数ある。
ここでは、禁煙の有無が糖尿病コントロールにどう関わるか、そしてその関連性はどの程度続くのか、体重変化に影響されるのか検討。



The Health Improvement Network :THIN研究:2型糖尿病後顧的コホート研究(2005年1月1日〜2010年12月31日)

結果は、禁煙状態にある2型糖尿病患者は、血糖コントロールを一時的に悪化し、その悪化作用は3年間継続する、微小血管障害悪化をこの間悪化。喫煙状態は2型糖尿病の合併症に決定的役割を果たすため、禁煙の方向性は間違えてないが、禁煙自体が刀痕トロールを悪化させることは十分理解しておく必要がある。



The association between smoking cessation and glycaemic control in patients with type 2 diabetes: a THIN database cohort study
Deborah Lycett, et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology Published Online: 29 April 2015 
http://dx.doi.org/10.1016/S2213-8587(15)00082-0
2型糖尿病、10,692名

禁煙開始し1年後禁煙継続 3131名

寄与要素補正後、禁煙開始1年間 HbA1c 0.12%(95% CI 0·17–0·25; p < 0.001)

3年後、禁煙持続者は、持続喫煙者と比較しHbA1c減少を示す

HbA1cは、体重変化を介しなかった


禁煙時期を考慮すべきで、禁煙時期にはより厳格な血糖コントロールをすべきと臨床医は知るべきと筆者等は警告


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note