2019年8月13日火曜日

IDACO:自由行動下血圧と診察室血圧の総死亡と脳心血管病発症との関連

標準的血圧測定というのが問題なのだが・・・自動診察室血圧automated office blood pressure (AOBP) との対比で議論を呼びそう


AOBP vs ABPMは続く・・・




24時間と夜間の血圧値の組み合わせが脳心血管病発症リスク予測に有用
学校法人帝京大学 2019年08月07日 12時00分
https://japan.cnet.com/release/30355358/




Association of Office and Ambulatory Blood Pressure With Mortality and Cardiovascular Outcomes
Wen-Yi Yang, et al. for The International Database on Ambulatory Blood Pressure in Relation to Cardiovascular Outcomes (IDACO) Investigators
JAMA. 2019;322(5):409-420. doi:10.1001/jama.2019.9811
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2740719

意義:血圧(BP)は全死亡率や心血管疾患特異的死亡率、非致死性アウトカムの既知のリスク要素。どの血圧指数がこれらアウトカムと強く関連することは実は不明確

目的:死亡及び複合的CVイベントと血圧指数の相関性を評価

デザイン・セッティング・被験者 長軸的住民ベースコホート研究 11135名(欧州、アジア、南アメリカ成人)、ベースライン観察:1988年5月〜2010年5月(最終フォローアップ 2006年8月〜2016年10月)

暴露:血圧測定:観察者とautomated office machine;24時間、昼間、夜間、dipping ratio(夜間血圧÷昼間血圧)

計測法
看護師または医師は、標​​準的な水銀血圧計または検証済みの聴診器またはオシロメトリック装置を使用して従来の測定値を取得した。従来の血圧が140/90 mm Hg以上の場合、または降圧薬を服用している場合、患者は高血圧であるとみなされた。
自由行動下血圧モニタリングの場合、ポータブルモニターで1日中30分間隔で、または昼間は15〜30分間隔で、夜間は20〜60分の間隔で歩行測定値を取得するようにプログラムされた。ヨーロッパおよび南アメリカの国では午前10時から午後8時まで、アジア諸国では午前8時から午後6時まで。対応する夜間の間隔は、ヨーロッパおよび南アメリカの国では真夜中から午前6時まで、アジア諸国では午後10時から午前4時まで。分析のために、歩行記録には、少なくとも6つの日中時間と3つの夜間測定値が含まれていなければならない。
医療環境で患者が監視されている最初の1時間の間に自動化されたデバイスによって取得された平均BP記録を使用した。
dipping ratioは、夜間血圧を昼間血圧値で割ることによって計算された。収縮期血圧に焦点を当てたのは、それが高齢者の主要な危険因子であり、この研究の患者の平均年齢が53.4歳だったため。収縮期血圧の所見を再現するために拡張期血圧を分析した。 
カテゴリー分析で、dipping ratioはextreme dipping 0.80以下、normal dipping は0.80から0.90以下、nondipping 0.90から1.00以下、reverse dipping 1.00超

主要アウトカムと測定項目:多変量補正ハザード比(HRs):血圧値 20/10 mmHg増加毎、死亡 or CVイベントリスク。心血管イベントは心血管死亡率+非致死性冠状動脈イベント、心不全、卒中。モデルパフォーマンス改善性はAUCの変化で評価

結果
11,135名登録(年齢中央値 54.7歳、女性 49.3%)、フォローアップ年数中央値 13.8年間中、死亡 2836(1000人年対 18.5)、CVイベント経験 2049 (1000人年対 13.4)

両エンドポイントは有意に収縮期血圧indexと相関(p<0.001)

夜間収縮期血圧値に対し総死亡率ハザード比 1.23 (95% CI, 1.17-1.28)、CVイベント 1.36 (95% CI, 1.30 - 1.43)

24時間収縮期血圧に対して、総死亡率ハザード比は 1.22(95% CI, 1.16-1.28)、CVイベント 1.45 (95% CI, 1.37 - 1.54)


他の全ての収縮期血圧index補正によっても、夜間・24時間持続収縮期血圧値のプライマリアウトカムへの相関は有意性残存 (HRs ranging from 1.17 [95% CI, 1.10-1.25] to 1.87 [95% CI, 1.62-2.16])

収縮期血圧 indexを含むbase modelによる死亡率へのAUC 0.83、CVアウトカムへのAUC 0.84

24時間血圧或いは夜間収縮期血圧をbase modelに加えるとAUC増加改善は、死亡率に関して 0.0013-0.0027、複合CVアウトカム 0.0031-0.0075

夜間or 24時間収縮期血圧が加わっているindexにさらにすべての血圧指数をモデルに加えても モデルパフォーマンスは有意に改善せず
これらは拡張期血圧とも一致した所見である






dipping statusによるアウトカム変化




結論と知見
この住民ベースのコホート研究において、24時間および夜間血圧測定値高値ほど有意に死亡、複合心血管疾患アウトカムリスク増加し、他の診療所ベース、携帯血圧測定値補正後もリスク増加を示す。24時間及び夜間血圧測定値はCVリスク推定のための最適な測定方法と考えられ、他の血圧測定値による数値モデルのパフォーマンス改善は望めなかった


NHKをぶっつぶせ!:ガッテン推奨の膵癌検診に関わらずUSPSTFはagainst moderate-high certaintyにてagainst推奨



US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
Screening for Pancreatic Cancer
US Preventive Services Task Force Reaffirmation Recommendation Statement
JAMA. 2019;322(5):438-444. doi:10.1001/jama.2019.10232
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2740727



研究著者:米国予防サービス特別調査委員会(USPSTF)

対象読者と目標声明:腫瘍医、胃腸病専門医、病理学者、放射線科医、病院医、プライマリケア医、かかりつけ医

目標は、無症候性成人の膵臓癌のスクリーニングに対する2004 USPSTF勧告を更新

解決された質問: USPSTFは、無症候性成人の膵臓癌のスクリーニングを推奨していますか?

研究の概要と展望: 
無症状成人膵癌検診に関し、賛成・反対の新規エビデンスレビューについて、USPSTFは改め、該当者に対する疾患検診に関して、2004年にあった以前の推奨である、against"D"推奨を再確認した
D gradeはこのサービスに関しagainstを推奨し、これは、“総量としてのベネフィットをもたらさず、ベネフィットを上回る有害性があり”、"中等〜高度”の確からしさがある




NHKをぶっつぶせ!
試さなくなったNHK ガッテン!に要注意。エコーですい臓がん超早期発見というけど専門家は有害と指摘
https://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2018/10/nhk-Cancer-%20Gattenn.html


この番組では、以前、経口減感作薬剤を知見段階で紹介してた“馬鹿”がいたが、あの医者の処分はどうしたんだ?
そもそも“どろどろ”起源の番組 この番組をまずはぶっ潰すべき



NHK恒例の勇み足:治験中の治療法(NIRS)を“確かな治療法”として放送するらしい
https://kaigyoi.blogspot.com/2012/02/nhknirs.html


山本病院詐欺事件:おそまつなNHKの医学的認識 これで公共放送と言えるのか?2009年 07月 04日
https://intmed.exblog.jp/8557879/


NHK ためしてガッテンの新薬過剰宣伝2010年 12月 21日
https://intmed.exblog.jp/11756698/


「奇蹟の詩人」放置のNHKはぶっ潰した方が良い


2019年8月10日土曜日

認知症発症に関わるライフスタイルと遺伝子リスク

”予防・治療に関連する基礎研究を強化すると共に、予防に関するエビデンスの収集の推進”というのが日本の施策にも提言されているようだ
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ninchisho_kaigi/yusikisha_dai2/siryou2.pdf


若年発症認知症の一部は原因遺伝子明確なものがあり早期の研究進展が望まれる
一方、一般的な高齢発症認知症は遺伝的要素としてpolygenicであり、さらにはライフスタイルの影響あり、遺伝的影響が希釈化あるいは濃縮化する可能性がある




Association of Lifestyle and Genetic Risk With Incidence of Dementia
Ilianna Lourida, et al.
JAMA. 2019;322(5):430-437. doi:10.1001/jama.2019.9879

意義  遺伝的要素は認知症リスクを増加させるが、これはライフスタイルによりどれほどoffsetできるかは不明

目的  健康的ライフスタイルは遺伝的リスクにかかわらず認知症リスク低下と関連するか?


デザイン、セッティング、被験者 後顧的コホート研究でヨーロッパ民族60歳以上成人でベースラインで認知機能異常や認知症を有さない成人
 UK Biobank study (2006年から2010年からフォローアップ 2016 or 2017年まで)

暴露 polygenic risk score:低(最小5分位)、中間(2-4位置の5分位)、高(最大5分位)リスク影後李、加重健康ライフスタイルスコア(現行喫煙なし、定期的身体活動、健康食、中等アルコール摂取を良好、中間、不良ライフスタイル分け)

主要アウトカムと測定項目 全原因認知症(入院・死亡記録確認)

結果 196,383名(平均{SD]年齢 , 65[2.9]歳、女性 52.7%)、フォローアップ 1,545,433人年(中央IQR フォローアップ 8.0[7.4-8.6]年間]
全体でライフスタイル 良好 68.1%、中間 23.6%、不良 8.2%

polygenic risk scoreに関し、20%が高リスクスコア、60% が中間リスクスコア、20%が低リスクスコア

高遺伝リスク 発症 1.23% (95% CI, 1.13%-1.35%)  vs 低遺伝リスク 0.63%  (95% CI, 0.56%-0.71%) (補正ハザード比, 1.91  [95% CI, 1.64-2.23])

高遺伝リスク&不良ライフスタイル 認知症発症 1.78% (95% CI,  1.38%-2.28%)  vs 低遺伝リスク&良好ライフスタイル 発症  0.56% (95% CI, 0.48%-0.66%)  (ハザード比, 2.83 [95% CI, 2.09-3.83])

遺伝リスク、ライフスタイル要素の有意相互相関認めず (P = .99)

高遺伝リスク被験者中、良好ライフスタイル発症 1.13%  (95% CI, 1.01%-1.26%) vs 不良ライフスタイル  1.78% (95% CI, 1.38%-2.28%)  (ハザード比, 0.68 [95% CI, 0.51-0.90]).



結論と知見 認知障害・認知症なし高齢成人において、不良ライフスタイル&高遺伝リスクは有意に認知症リスク増加と関連する
良好なライフスタイルは高遺伝子リスクを有する被験者において認知症リスク低下と関連する





遺伝的要素とライフスタイル要素がアルツハイマー病や他の認知症タイプでも一定の役割を果たす。amyloid precursor protein(APP; OMIM;104760)、presenilin 1 (PSEN1; OMIM:1-4311)、presenilin 2(PSEN2: OMIM:600769)遺伝子は若年アルツハイマー病の原因だが極限られた比率。多くの認知症では多遺伝子リスク要素で、ε4 allele(APOE; OMIM; 107741)が知られている。欧州民族での老年発症アルツハイマー病の多数リスクallele複合スコアが定量的に検討されている




遺伝子スコア:

LambertJ-C,Ibrahim-VerbaasCA,HaroldD, et al; European Alzheimer’s Disease Initiative (EADI); Genetic and Environmental Risk in Alzheimer’s Disease; Alzheimer’s Disease Genetic Consortium; Cohorts for Heart and Aging Research in Genomic Epidemiology. Meta-analysis of 74,046 individuals identifies 11 new susceptibility loci for Alzheimer’s disease. 
Nat Genet. 2013;45(12):1452- 1458. doi:10.1038/ng.2802


2019年8月9日金曜日

片頭痛とカフェイン入り飲料の関連性:非線形オッズ増加

カフェイン入り飲料1日3サービング以上ならその日以降数日頭痛発症と関連
1−2サービン津程度では同日頭痛と関連せず





Prospective Cohort Study of Caffeinated Beverage Intake as a Potential Trigger of Headaches among Migraineurs
Elizabeth Mostofsky,  et al.
American Journal of Medicine.
DOI: https://doi.org/10.1016/j.amjmed.2019.02.015
https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(19)30210-4/fulltext

目的
カフェイン入り飲料摂取の当日及びそれ以降の日の片頭痛トリガーとしての役割

方法
前向きコホート研究で101名のエピソード的片頭痛で連日朝夕電子日記
98名6週以上の日記 2016年3月〜2017年10月
毎日被験者はカフェイン入り飲料摂取と他のライフスタイル要素、片頭痛性頭痛毎のタイミングと特性を記録
カフェイン入り飲料摂取の日の片頭痛頻度と摂取しない日の同一個人の片頭痛頻度をどの曜日かを斟酌
条件付きロジスティクス回帰を用いオッズ比と95%信頼区間使用


結果
98名(女性 86名)、平均年齢 35.1歳、白人 83%、ヒスパニック・ラテン10%、頭痛開始時年齢平均 16.3歳
トータルで、観察 4467日の間で 825の片頭痛
カフェイン入り飲料摂取の数とその日の片頭痛発生オッズに統計学的に非線形相関あり (P-quadratic trend = .024)
摂取量レベル毎の推定値は統計学的有意に至らず
相関性は習慣的摂取と避妊治療によりばらつき


結論
カフェイン入り飲料摂取と当日片頭痛発生オッズに非線形の相関有り
これはカフェイン入り飲料摂取がその日の片頭痛トリガーとなることを意味している






イクスタンジカプセルなどアンドロゲン抑制療法と心室早期再分極

アンドロゲン抑制療法(androgen deprivation therapy:ADT)を受けている前立腺がんの男性は、torsades de pointes (TdP) およびQT延長のリスクがある。

国際的pharmacovigilance database VigBase, n=6,560,565個別症例安全性報告でADTに関連するaLQTS(獲得性Long-QT症候群)、TdP、突然死の検討
評価された10人のADTのうち、7人が突然死、TdP、および後天性長QT症候群(aLQTS)との不均衡な関係を示したと、パリのソルボンヌ大学のJoe-Elie Salemらが報告
前立腺癌の治療に使用される他のADTと比較して、エンザルタミド(Xtandi)はより多くの死亡に関連(8.1%vs 17%; P <0 .0001="" circulation="" p="">

Androgenic Effects on Ventricular Repolarization: A Translational Study From the International Pharmacovigilance Database to iPSC-Cardiomyocytes
Joe-Elie Salem, et al.
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.040162




aLQTS(n=168) and/or TdP(n=68 ; 11% 致死性)
突然死 99



日本の添付文書

https://amn.astellas.jp/jp/di/list/xta-t/if_xta-t.pdf
薬力学的試験及び QT/QTc 評価試験
該当資料なし
<参考>イクスタンジカプセルの国内第Ⅰ/Ⅱ相試験及び海外第Ⅲ相試験より、去勢抵抗性前立腺癌患者における血漿中薬物濃度と ΔQTcF(QTcF 間隔のベースラインからの変化量)との関係を検討した結果、日本人患者及び外国人患者ともにイクスタンジカプセルの申請用法・用量における曝露量において、臨床的に問題となるような QT 延長リスクは低いと考えられた。


2019年8月8日木曜日

COPD:precision medicineのための気道炎症

だらだらと一部抜き書きだったり、手抜き自動翻訳だったり・・・


Airway inflammation in COPD: progress to precision medicine
Christopher Brightling, Neil Greening
European Respiratory Journal 2019 54: 1900651; DOI: 10.1183/13993003.00651-2019
https://erj.ersjournals.com/content/54/2/1900651



慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界中で罹患率と死亡率の重要な原因であり、その有病率は増加しています。気道炎症はCOPDの一貫した特徴であり、COPDの病因と進行に関係しているが、抗炎症療法は第一選択治療ではない。この炎症には多くのguise(装い)とphenotypeがあり、このheterogeneityは様々なパターンを有する。
 inflammasome、T1、T17 immunity活性化を伴う好中球関連COPDは、 より重症の疾患で観察される少数および自己免疫における好酸球関連T2媒介性免疫の最も一般的な表現型である。 





バイオマーカーにより、標的を絞った抗炎症戦略が可能になり、コルチコステロイドが好酸球性炎症の証拠がある人に最も効果的であることが明らかになった。一方、COPDにおける抗IL5生物製剤に対する重度の喘息反応とは対照的に、COPDにおけるその役割に疑問を呈する同じ強度の好酸球性炎症に対するより小さな利益で失望している。
T2を介した炎症を超えた生物学的治療は有益性を実証しておらず、場合によっては好中球性炎症とインフラマソームの活性化が細菌のコロニー形成と共生( dysbiosis)によって大きく促進される可能性があることを示唆する感染のリスクが増加した。ここでは、COPDの炎症を評価するための現在および将来のバイオマーカーアプローチと、これが精密医療への扱いやすいアプローチを明らかにし、気道炎症につながる重要な宿主環境相互作用を明らかにする方法を説明する。




好中球関連の気道炎症
COPDの炎症反応には、COPDで最も一般的な炎症表現型である好中球性炎症を伴う自然免疫と適応免疫の両方が関与する。タバコの煙、他の汚染物質、酸化剤への曝露後、気道損傷[15]があり、炎症誘発性メディエーターの放出と、インターロイキン(IL)-33や胸腺間質リンホポエチン(TSLP)などの損傷関連分子パターン(DAMP)の放出につながる。
IL-33受容体ST2の分布は、IL-33依存性の炎症誘発性カスケードの引き金となるマクロファージによるアップレギュレーションを伴う生来の2型生得的リンパ系細胞のダウンレギュレーションでタバコの煙に反応して変化する。気道損傷の結果として、変化したバリア機能により、気道が感染および細菌性共生になりやすくなり、汚染物質とともにILC2細胞のILC1細胞への切り替えが促進され、タイプ1炎症カスケードがさらに増幅される。
COPDでは、プロテオバクテリア門が増加し、H。インフルエンザが優勢になり、ガンマプロテオバクテリアとファーミキューテの比率(γP:F)が増加する。
これらの病原体自体は、病原体関連分子パターン(PAMP)の活性化と、H。インフルエンザの存在量に関連する気道炎症の強度による気道炎症のさらなる増幅を介して、炎症反応を促進する。このシナリオでは、上皮細胞が活性化され、腫瘍壊死因子(TNF)、IL-1β、IL-6、IL-8などの炎症性メディエーターの放出に関与する。マクロファージは、炎症性IL-1様サイトカインIL-1α、IL-1β、IL-33およびIL-18のカスパーゼ-1依存性放出を伴うNLRP3インフラマソームのさらなる放出または炎症誘発性サイトカインと活性化で補充される。
インフラマソームの活性化は、外因性刺激とは無関係に炎症誘発性メディエーターの内因性産生を伴う自己炎症反応を誘発することにより、炎症反応の持続をもたらす。
興味深いことに、タイプ1応答の活性化はインフラマソームの活性化よりもCOPDの重症度に密接に関連しているため、疾患の重症度を超えて自己免疫が発生する。好中球は、プロテアーゼおよび気道損傷の結果としての放出、ならびに先天性リンパ球3型細胞(ILC3)の活性化を伴う優勢な細胞として動員される。適応免疫応答は、CD4 + Th1およびTh17細胞の極性化とその後の動員にも関与し、それぞれCD8 + T細胞の優位性を伴うIFN-γおよびIL-17AおよびIL-17F を産生する。協調して、または自己炎症反応とは独立して、自己免疫反応があり、これも炎症の持続を促進する可能性がある。
より重症の疾患では、特に小さな気道にB細胞が蓄積し、T細胞および濾胞樹状細胞とともに、三次リンパ小胞に組織化された凝集体が含まれる。これらのリンパ小胞は、おそらく持続的な気道感染または自己抗原の増加に応じて、T細胞およびB細胞のプライミングおよびクローン拡大をサポートし、IgA + B細胞の割合が増加する。




好酸球関連気道病変
好中球関連COPDが最も多い炎症性phenotypeだとしても、COPDの10-40%疾患のheterogeneityは喀痰and/or血中好酸球増加を有し、 T2-transcriptome signature増加型を有する。この頻度のばらつきは患者populationが異なるためばかりでなく、カットオフのばらつきにもよる(喀痰: 2%超、3%超 or 血中好酸球/μL: 2% or 250、300、 400超)
血中好酸球数、喀痰試料好酸球増加はCOPDでも喘息と同様、重症急性増悪将来リスク増加と関連する。COPDでの好酸球炎症のaetiologyは確実ではない。好中球関連COPDのように、好酸球性COPDはinnate及びadaptive immunityの組み合わせであろう(図3B)。この経路は喘息では詳しく説明されている。
続くアレルギー感作とT細胞局在TH2細胞がIL-4、IL-5、IL-13産生させる。IL-5はobligate cytokineで好酸球の生存・成熟に関与し、IL-4及びIL-13はB細胞のIgE産生を促進し、構造細胞へ直接作用をもたらす。
肺粘液への好酸球のrecruitmentは気道上皮由来CCR3 chemokineや他の化学遊走性物質(例えば、細胞由来のPGD2)により介在される。PGPGはPGD2 type2受容体(DP2 or CRTH2)の活性化を介してT2 immunityをamplifyする。アトピー増加無くても総IgEは好酸球性COPDで増加する。これは今まで記載されてないアレルゲンを反映しているかどうかは不明。 好酸球性炎症は、ILD2細胞の活性化によっても発生。ILC2細胞は、PGD2に応答してIL-5とIL-13を生成し、汚染物質や微生物による上皮損傷後に放出される上皮由来の ‘alarmins’、IL-33、IL-25、およびTSLPを生成する 。付加的関与としてはインフラマソームの活性化後に放出されるマクロファージ由来のIL33に由来する可能性がある。これらの先天性および後天性のT2を介した免疫機構がCOPDで発生するかどうか、COPDが喘息よりも優位であるか、COPDで好酸球性炎症を引き起こす別のメカニズムがあるかは不明のままである。






気道炎症の不均一性を分析するための生物学的クラスタリング
これら好酸球vs好中球関連炎症プロファイルは、極端な表現型を表しているが、それらは一貫して再現可能であり、表現型の安定性がある。好中球および好酸球に関連する表現型は、好中球表現型におけるγP:F優位性を伴う明確な微生物生態も示す。 ただし、極端なことを説明することは、複雑な基礎となる生物学を単純化しすぎる可能性がある。 これらの表現型を検証し、クラスター分析などの安定した状態の公平な統計的アプローチにおけるCOPDの不均一性の理解をさらに通知するために、大規模な臨床および生物学データセットに適用されている。興味深いことに、これらは、喘息、COPD、および喘息-COPDオーバーラップ症候群(ACOS)における好酸球性気道炎症の重要性が強調される。
喘息とCOPDのデータを組み合わせることで、3つの生物学的クラスターが明らかになった。
クラスター1は、IL-5、IL-13およびCCL26メディエーターの増加と好酸球優位性を示す喘息患者で構成されていた。
クラスター2は、喘息と好中球優位のCOPDの重複で構成されていた。
クラスター3は、主に混合顆粒球性気道炎症のCOPD患者で構成された。


"クラスター2"の好中球性COPDと "クラスター3"の好酸球性COPDの間に見られる違いには、前者のγP:F比の増加と後者のCCL13の増加を伴う細菌コロニー形成の増加が含まれ、おそらくこれらのクラスター間で見られる気道炎症の違いで説明される。
原文:The differences seen between neutrophilic COPD in cluster 2 and eosinophilic COPD in cluster 3 included the presence of increased bacterial colonisation with an increased γP:F ratio in the former and increased CCL13 in the latter possibly explaining the observed airway inflammation differences seen between these clusters .(図4A)

COPD増悪に対する同様のunbiasedクラスター分析アプローチを使用して、4つの生物学的クラスターが特定され、先験的な病因グループとして評価された:「Pro-inflammatory」:炎症促進性細菌関連、「Th1」ウイルス関連、「Th2」好酸球関連それに、第4グループとして 'pauci-inflammatory'があり、炎症性プロファイルの限られた変化と関連していたため、「ポーチ炎症性」と呼ばれ、炎症性特性の変化の乏しいグループ

原文:Using a similar unbiased cluster analysis approach for COPD exacerbations four biological clusters were identified and these validated the a priori aetiological groups: 'Pro- inflammatory' bacterial-associated, 'Th1' viral-associated, 'Th2' eosinophilic-associated and a
fourth group that were termed 'pauci-inflammatory' as this was associated with limited changes in the inflammatory profile (Figure 4B) 

疾患の重症度はこれらの生物学的クラスター間で差はなく、バイオマーカーはそれぞれの潜在的な病因と関連していた。炎症誘発性の細菌関連グループでは、最も強い識別性の炎症性メディエーターは、細菌の共生と一致するγP:Fの増加を伴うIL-1βでした。
血中好酸球数は、この研究の増悪時の好酸球性炎症の最高の予測因子であった(好酸球が3%を超えていた)が、通常、安定した疾患では相関が弱い
興味深いことに、Bafadhelらは、安定したsamplesサンプルに細菌が多く、γP:Fが多く、好酸球性炎症が安定状態で存在する場合は好酸球性増悪が多い場合、患者がより多くの細菌増悪を経験することを発見した。 したがって、これらのバイオマーカーは、悪化イベント中に治療を指示することに加えて、将来のリスクを減らすことを目的として、安定状態の治療を対象とするサブグループを識別する可能性がある。これの例外はウィルス感染で、新規イベントや新規炎症性特性でインターフェロン誘導サイト間 CXCL10、CXCL11の血中・喀痰中濃度増加特性である

2019年8月7日水曜日

インスリンポンプ:ハッキングの恐れ




Insulin Pumps Could Be Hacked
Rebecca Voelker, MSJ
JAMA. 2019;322(5):393. doi:10.1001/jama.2019.10645

コールされているポンプは、MedtronicのMiniMed 508およびMiniMed Paradigmシリーズのインスリンポンプです。FDAによると、Medtronicは、危険にさらされる可能性のあるポンプを使用している可能性がある4000人の患者を特定しました。問題となっているのは、ポンプと、血糖計、連続グルコース監視システム、リモートコントローラー、およびそれらで使用されるCareLink USBデバイスなどの他のデバイスとの間の無線通信です。

ポンプのサイバーセキュリティの脆弱性のため、FDAの関係者は、患者、介護者、または臨床医以外の誰かが近くのMiniMedインスリンポンプに接続し、その設定を改ざんできると述べました。その結果、患者は低血糖症または高血糖症およびケトアシドーシスを発症する可能性があります。

機関の最近の警告は、「製造業者や医療機関、およびセキュリティ研究者や他の政府機関と協力して、デバイスの製品ライフスタイル全体にわたるサイバーセキュリティの問題に対処するソリューションを開発および実装するFDAの全体的な取り組みの一部です」とSuzanne Schwartz、MD、MBA、FDAの戦略的パートナーシップと技術革新局の副所長は声明で述べた。

Medtronicにはサイバーセキュリティの問題を解決するソフトウェアやパッチはありませんが、FDAは、ポンプをリコールした患者がより優れたサイバーセキュリティ制御を備えた新しいモデルを入手できるようにするなど、企業が問題に対処できるように取り組んでいます。

対策 FDAは、ポンプからデータをダウンロードするために使用されていないときにコンピュータからUSBデバイスを取り外す含ま交換用ポンプを待っている間にハッキングされている可能性を最小限に抑えることをお勧めします。Medtronicポンプを他のMedtronicデバイスとソフトウェアにのみ接続する。通知、アラーム、アラートをポンプで送ることに注意する。FDAは、これらの潜在的なサイバーセキュリティの脅威に関連する患者への害は認識していないと述べました。


無線からのハッキング
Although there have been no reports of security breaches, the Food and Drug Administration (FDA) reports that someone without authorization could potentially connect wirelessly to a pump. 

「 パラダイム インスリンポンプ722のセンサ機能・リモコン機能は、日本ではご使用できません。」などとあるので日本での製品該当するかは確かめる必要あるが・・・おそらく問題ない?


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...