2014年7月29日火曜日

processed food:加工食品に関する科学ステートメント:定義から議論せざる得ない始まったばかりの議論

加工食品定義に関する、American Society for Nutrition (ASN) :科学的ステートメント
http://asn-cdn-remembers.s3.amazonaws.com/21c7b8d82f299a037403565d536b36f7.pdf



内容は、加工食品への観点:栄養上の影響インパクト項目を紹介
1) 加工食品がいかに住民への健康に寄与するかを紹介 
2)“推奨栄養素量”と“制限すべき成分”を the Dietary Guidelines for Americans推奨として影響解析 
3)アメリカ人食事内容改善のための種々stakeholderの責務を明らかにする 
4) 健康食での加工食品の役割のより良き理解のための、新たなテクノロジーや研究をレビュー








Institute of Food Technologists scientific review によると、
 described processing as “one or more of a range of operations, including washing, grinding, mixing, cooling, storing, heating, freezing, filtering, fermenting, extracting, extruding, centrifuging, frying, drying, concentrating, pressurizing, irradiating, microwaving, and packaging.”

こうなると、パン、チーズ、ワインなども含み、ほぼ全部の食品が加工食品と見なされてしまう(畑で直接野菜を食うか、生きたままの動物を直接かじることくらいしか、加工食品外なんて存在しないだろう)。当然ながら、一般の人は、加工食品の定義は限定的。



分類の提案として、フルーツの洗浄・パッケージや野菜・煎った豆、コーヒー豆などをのをminimally processedと定義し、さらに、preserve peak freshness(缶入りツナ、フローズン・フルーツ、野菜)、甘味料成分(インスタントポテトミックス、ライス、ケーキミックス、トマトソース)、そして、"ready-to-eat"食品(シリアル、クラッカー、ヨーグルト、クッキー)、最後に、保存・即席包装(デリフーズ、フローズンピザ)


International Food Information Councilの定義

Foods that require processing or production (also called “minimally
processed”)
: e.g. Washed and packaged fruit and vegetables; bagged salads; roasted and ground nuts and coffee beans 
 
Foods processed to help preserve and enhance nutrients and freshness of
foods at their peak
: e.g. Canned tuna, beans, and tomatoes; frozen fruits and vegetables; purieed and jarred baby foods 
 
Foods that combine ingredients such as sweeteners, spices, oils, flavors,
colors, and preservatives to improve safety and taste and/or add visual
appeal; does not include “ready-to-eat” foods listed below
: e.g. Some packaged foods, such as instant potato mix, rice, cake mix, jarred tomato sauce, spice mixes, dressings and sauces, and gelatin 
 
“Ready-to-eat” foods needing minimal or no preparation :  e.g.  Breakfast cereal, flavored oatmeal, crackers, jams and jellies, nut butters, ice cream, yogurt, garlic bread, granola bars, cookies, fruit chews, rotisserie chicken, luncheon meats, honey-baked ham, cheese spreads, fruit drinks, and carbonated beverages 
 
Foods packaged to stay fresh and save : ared deli foods and frozen meats, entrées, pot pies, and pizzas


有益性の高い栄養成分、食物繊維(55%)、カルシウム(48%)、カリウム(43%)、ビタミンD(34%)、鉄(64%)、葉酸(65%)、ビタミンB12(46%)などが食物に多く含まれる。

しかしながら、添加として多いのは、添加糖であり、75%、飽和脂肪酸 52%、ナトリウム57%。


商用食品加工は、技術上、把握困難で、コントロール難しい。透明性欠如故、疑念、安全性への関心が高まる。



この報告書自体に、利益相反の問題があり、多くの食品加工企業が経済的に関与しているそうだ、ネスレ社によれば、食品科学者たちのこのポジションステートメントだそうだから・・・、まぁ、一般消費者二の次の状況であることは変わりないようだ。




健康ベネフィット上効率的なのは・・・1日5-10分程度のランニングだってさ!

健康ベネフィット上効率的なのは・・・1日5-10分程度のランニングだってさ!
Healthcare providers should explain to patients the significant mortality benefits of running even as little as 5 to 10 min daily.



Leisure-Time Running Reduces All-Cause and Cardiovascular Mortality Risk
Duck-chul Lee, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2014;64(5):472-481. doi:10.1016/j.jacc.2014.04.058



18-100歳の55137名の成人
娯楽時間活動性アンケート調査


平均15年間フォローアップ中、全原因死亡 3413、心血管死亡 1217。
この集団のうち、ランニング参加は約24%。
非ランナーに比べ、ランナーは、全原因死亡、心血管死亡を補正リスクとして、それぞれ30%、45%低下し、それぞれ3年の余命延長をもたらす。


量効果解析では、ランナーの死亡率ベネフィットは、ランニングタイム、距離、回数、量、スピード横断的に、非ランナーに比べ同様。



週51分未満、6マイル未満、1-2回、506MET-分未満、6マイル/時間でも、非ランナーに比べ十分に死亡率を減少させる。


ランニング行為と死亡率の変化解析において、持続的な有意ベネフィットが見られ、全原因死亡率、心血管死亡率に関して29%、50%低下。





閉経後早期ホルモン治療、心血管疾患予防に役立たず

閉経後ホルモン治療(menopausal hormone therapy (MHT))は、心血管疾患予防に役立つか?

閉経後早期開始のMET後のCVDリスク評価、ランダム化対照トライアル

Arterial Imaging Outcomes and Cardiovascular Risk Factors in Recently Menopausal Women: A Randomized Trial ONLINE FIRST
S. Mitchell Harman,  et. al.
Ann Intern Med. Published online 29 July 2014 doi:10.7326/M14-0353



セッティング: 9つの U.S. academic center

被験者: 健康閉経女性(42-58歳、閉経後6-36ヶ月経過、CVDイベント既往無し、冠動脈石灰化スコア(CAC) 50 Agatston units未満、エストロゲン・脂質低下薬剤90日内服用無し)

介入: Oral conjugated equine estrogens (o-CEE), 0.45 mg/d, or transdermal 17β-estradiol (t-E2), 50 mcg/d, each with 200 mg of oral progesterone for 12 days per month, or placebo for 48 months.

測定:プライマリエンドポイント:年次頸動脈IMT (CIMT)
セカンダリエンドポイントは、CVDリスクマーカーの変化


727名をランダム割り付けし、CIMT最低1回施行89.3%、48ヶ月後施行79.8%
平均CIMT増加0.007mm/年はグループ横断的に同様。
CAC増加比率もグループ間に差は認めず

o-CEEとt-E2で差を認めず

LDL、HDLコレステロール値は改善、CRP、性ホルモン結合グロブリンは改善するも、IL-6はo-CEEで増加。
インスリン抵抗性はt-E2で減少。
重篤副事象は治療群で差は認めない。


Limitation: Power to compare clinical events was insufficient.

結論:MHT4年間では、動脈硬化進展に影響を与えない、しかし、CVDリスクマーカーをある程度は改善した。




日本のこの種の学会は、中立的スタンスじゃなく、治療することに偏った見解をだすのが、通常。


上記結論では、ソフトアウトカムと言えるIMTの改善すらみとめないのだが、脂質特性・CRP改善・インスリン抵抗性改善をもって、是認的見解を述べるのは目に見えている。

・・・日本の臨床科学への疑念を生む大元で、HRT関連が目立つが、他の各臨床系学会共通・・・、とうの昔から、我々日本の末端の医者は、自国内学会への信頼を持っていないと断言しておこう。
(日本のNAFLD・NASHのガイドラインもひどいなぁ、アクトスが第一選択なんだって・・・ばっかじゃなかろうか)




新聞見だし通り、「閉経後早期ホルモン治療、心血管疾患予防に役立たず」で良いはず・・・
Hormone therapy in early menopause doesn’t protect against heart disease, study finds
http://www.bostonglobe.com/lifestyle/health-wellness/2014/07/28/hormone-therapy-early-menopause-doesn-protect-against-heart-disease-study-finds/Bbc0ioLOF55cNkKddiN7qJ/story.html

2014年7月28日月曜日

非COPD呼吸器疾患の急性増悪症状:住民ベース研究

慢性呼吸器症状の増悪を、COPD性増悪と呼ぶわけだが、COPDのスパイロメトリー上の所見のないものでも急性増悪様悪化を繰り返すがこのデータは存在しない。



該当するものを念頭に浮かべると、びまん性汎細気管支炎・気管支拡張・間質性肺炎・非結核性抗酸菌症・結核後遺症・・・枚挙にいとま無し。


この様な例での急性増悪が検討されてなかったのはやはり問題。特に、収入労働や社会生活・家庭内仕事などにも悪影響を与え、健康関連QOLに重大な影響を与えていたの重要。



以下の報告は、COPDを気管支拡張剤後(st-bronchodilator)FEV1/FVC <0.7) に該当する症例として、非COPD (post bronchodilator FEV1/FVC ≥ 0.7)と区別して検討。


Exacerbation-like respiratory symptoms in individuals without chronic obstructive pulmonary disease: results from a population-based study
W C Tan, et. al
Thorax 2014;69:709-717 doi:10.1136/thoraxjnl-2013-205048


COPDのない場合、COPD例に比べ、“急性増悪様”イベントは半数。

この非COPD群では、急性増悪に関連する独立因子は、女性、喘鳴の存在、呼吸器薬剤の使用、健康状態不良自覚。

非COPD群では、急性増悪は、急性増悪無しの例に比べ、HRQOLはpoor (12-item Short-Form Health Survey)、社会的活動性喪失(58.5% vs 18.8%)、収入労働喪失 (41.5% vs 17.3%)、居宅労働喪失 (55.6% vs 16.5%) p < 0.01から 0.001

多くのヒトの腸内に存在する、bacteriopahge: crAssphage

世界のヒトの半数越えに存在するウィルスというか、bacteriophageで、最も多い腸内細菌であるidesに感染する。その役割はまだ不明だが、免疫、炎症、肥満などとの関連性が議論され始めている。

さらに、このmetagenomicsが、personalized phage medicineという道を開くか・・・そういう議論が、メディアに紹介されている。


Metagenomics、すなわち、微生物環境の遺伝子物質のsequencingは、新規の微生物・ウィルス発見ツールとして有望。
ヒトの便中metagenomeにて新しい発見。

crAssphageと称されるのは、かなり大多数に見られ、VLP(virus-like particle)で、Bacteroidesホストで、このファージゲノムにencodeされた関連蛋白homologueであり、ユニークなcarbohydrate-binding domainである。


A highly abundant bacteriophage discovered in the unknown sequences of human faecal metagenomes
Bas E. Dutilh, et. al.
Nature Communications 5, Article number: 4498
doi:10.1038/ncomms5498 Received 09 April 2014 Accepted 25 June 2014 Published 24 July 2014
http://www.nature.com/ncomms/2014/140724/ncomms5498/full/ncomms5498.html





crAsspahge    ってネーミング・・・

Autophagyがヒト2型糖尿病の鍵?

autopahgyとして知られる細胞調整システムが2型糖尿病予防の鍵となるかもしれない。
toxic amylin oligomerの蓄積を防止し、インスリン分泌β細胞を防御する。

Autophagy: Protection Against T2D?
Published: Jul 27, 2014
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/46952




【一次ソース】
Amyloidogenic peptide oligomer accumulation in autophagy-deficient β cells induces diabetes
Jinyoung Kim , et. al.
J Clin Invest. doi:10.1172/JCI69625.
http://www.jci.org/articles/view/69625

膵臓ラ氏島のアミロイド蛋白累積はヒト2型糖尿病のhallmark。
ヒト・ラ氏島アミロイドポリペプチド(human islet amyloid polypeptide (hIAPP))と違い、齧歯類のラ氏島・アミロイドポリペプチド(mIAPP)は、amyloidogenic propensityを示さない。
autophagyはアミロイド様蛋白のクリアランス上重要故、hIAPPのβ細胞特異的発現するようトランスジェニックマウスを作成し、hIAPP蓄積関連T2Dのautophagy寄与を評価。
β細胞特異的hIAPP発現マウスにおいて、autohpagy欠如は、糖尿病発症をもたらす。hIAPP単独発現、あるいは、autophagy欠損単独では観察されない現象である。

さらに、hIAPP発現動物のautopagy欠如は、hIAPP オリゴマー及びアミロイド蓄積をもたらし、死亡及びβ細胞のmass減少をもたらす。
purified monkey ラ氏島細胞あるいは、齧歯類β細胞cell line上のhIAPP発現は、pro-hIAPP dimer 形成をもたらす。一方、nonamyloidogenic mAPPもしくは nonfibrillar mutant hIAPPでは、dimer形成は消失もしくは劇的に減少。

autophagy欠損細胞では、pro-hIAPPダイマーの蓄積劇的に増加し、pro-hIAPP trimerがdetergent-insoluble fractionで検知される。
autophagy促進により、高脂肪食のおけるhIAPP発現マウスの代謝特性改善する。


上記結果により、autophagyがamyloidogenic hIAPPのクリアランスを促進し、autopagy機能欠損がヒトT2Dのpathogenesis増悪をもたらし、autophagyは今後ラ氏島アミロイド蓄積関連ヒト2型糖尿病の治療可能性が示された。

2014年7月26日土曜日

同じ高尿酸血中高値でも、身体活動良好なら、その病的意義は緩和される

尿酸高値は、死亡率増加リスクと相関するが、臨床治療は潜在的副作用が様々存在。
身体活動性に関してはその意義に注意が向けられることは少なかった。


コホート後顧的分析で、同じ高尿酸血中高値でも、身体活動良好なら、その病的意義は緩和されるという話。

我が国の高尿酸血症治療は国際的に見れば奇異。特に、薬物療法への依存度が高いのは、関連学会および所属会員の言動によるものとの印象をもつ。

高尿酸血症、即、薬物治療とする日本の趨勢が少しでも変われば・・・


Attenuating the mortality risk of high serum uric acid: the role of physical activity underused
Jiunn-Horng Chen , et. al.
Ann Rheum Dis doi:10.1136/annrheumdis-2014-205312
http://ard.bmj.com/content/early/2014/07/22/annrheumdis-2014-205312.abstract



1996年から2008年の標準検診プログラム・コホート(46万7967名成人)アンケートと空腹時採血連続被験者
高尿酸は7.0mg/dL超過を定義として、娯楽時間活動性自己報告、週5日を最低限とした30分の活動をfull activeと定義。

コホート中、最大4分位は25.6%
尿酸5-6mg/dLを参照値とすると、身体活動性不活発による寄与により全原因死亡率有意増加。
身体活動full activeだと、死亡率は増加せず、むしろ11%減少  (HR: 0.89 (0.82–0.97))、これは、身体活動性のベネフィットが高尿酸の副事象を上回ることの反映である。
同じ、高尿酸値なら、4-6年の生存期間の差となる。 
結論:身体活動性は、高尿酸値による死亡率増加リスクの減少効果をもたらし、薬物療法の代替的価値を有する。


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note