2016年2月1日月曜日

自閉症と他の発達障害は母体肥満と糖尿病と関連

解説記事
http://www.scienceworldreport.com/articles/36631/20160131/obesity-during-pregnancy-may-increase-the-risk-of-autism.htm

自閉症スペクトラム:ASDは68名に1人と米国CDCの報告。肥満や喘息などと比べ頻度は少ないが、患者個人、家族、社会的インパクトは大きい

Boston Medical Centerの3千の母子ペアのデータ研究


The Association of Maternal Obesity and Diabetes With Autism and Other Developmental Disabilities
Mengying Li, et. al.
Pediatrics February 2016
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2016/01/27/peds.2015-2206


Boston Birth Cohort、2734名、autism spectrum disorder:ASD症例 102例を含む1998−2014年出生後1回以上受診症例

個別、母体妊娠前肥満と妊娠糖尿病(PGDM)はASDリスクと相関

肥満とPGDM母体では、子供のASD発生比例ハザード:HR, 3.91, 95% 信頼区間:CI,  1.76 - 8.68
肥満・妊娠糖尿病では、HR, 3.04, 95% CI, 1.21 - 7.63

Intellectualな障害(IDs)は、他の発達障害(DDs)と違い、肥満とPGDM組み合わせとリスク増加パターンは同じ

このリスクパターンはASD、ID併発症例で特に多い

破水前帝王切開で喘息発症増加 →新生児へのmicrobiota治療

知らなかった・・・破水前帝王切開で喘息発症増加


Risk of Asthma from Cesarean Delivery Depends on Membrane Rupture
Astrid Sevelsted, et. al.
The Journal of Pediatrics
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jpeds.2015.12.066



Copenhagen Prospective Studies on Asthma in Childhood2000 cohort
帝王切開の対経膣分娩比較喘息補正ハザード比は、2.18 (1.27 - 3.73)
レジストリ・データからも再現

破水前帝王切開で喘息リスク高値(発生頻度比 対経膣分娩比較 1.20 [1.16-1.23])
対し、破水後帝王切開では 対経膣分娩比較発生頻度比率 1.12 [1.09-1.16]




衛生仮説で説明可能か?


ということで、新生児に、microbiota治療を行った研究


Partial restoration of the microbiota of cesarean-born infants via vaginal microbial transfer
Maria G Dominguez-Bello, et. al.
Nature Medicine  (2016)  doi:10.1038/nm.4039
http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.4039.html




驚くべき事だが、当地域には、未だに、妊娠中吸入ステロイドは控えるように・・・と言う医師、産科医がいる
分娩時喘息発作蓋然性高くなれば、産科医も苦労するだろうに・・・



インフルエンザA流行早ければRSウィルス流行は遅れ、コロナウィルス流行となりやすく、インフルエンザBは流行しない傾向





Early Occurrence of Influenza A Epidemics Coincided With Changes in Occurrence of Other Respiratory Virus Infections
Liselotte van Asten, et. al.
Influenza Resp Viruses. 2016;10(1):14-26. 

2003 〜 2012の間の検討
インフルエンザAのエピデミックが1週間前を早期と定義しその早期出現の場合、 インフルエンザ B、 RSV、 コロナウィルス流行発生のシフト生じる

シフトは必ずしも同じタイプだからといって一致はしないが、インフルエンザA早期の場合、RSV流行は遅れ、コロナウィルス流行は強化傾向、インフルエンザBは発生生じない傾向にある

ライノウィルス、ノロウィルス、ロタウィルス、エンテロウィルス流行には変化認めない




流行早い場合をカラーで、遅い場合を灰色で記載。

インフルエンザ流行早期の場合、RSVはやや遅れ、コロナウィルス流行強力となり、インフルエンザBは流行しない傾向らしい



2016年1月31日日曜日

変形性膝関節症:減量程度と機能改善に量依存関係 8%程度や痩せることが要求される

効くか効かないといえば効かない方のエビデンスが多い、グルコサミンなどのサプリメントにお金を使うより、減量に時間を割いた方が、他の生活の質まで改善して良いと思うのだが・・・どうも実践しないのが一般の人間らしい


せめて、医者くらいは膝痛には痩せることが基本と信じ実践すべきだろう



Is there a dose response relationship between weight loss and symptom improvement in persons with knee osteoarthritis?
Inoshi Atukorala, et. al. DOI: 10.1002/acr.22805
Arthritis Care & Research
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/acr.22805/abstract;jsessionid=99420BE3D7D7AA16195CC6A0423DC2A2.f01t04



目的:有症状変形性膝関節症(KOA)患者の 体重減少と疼痛/機能改善の量依存関係を、住民ベース減量プログラムで調査 
研究方法: 18週間「Osteoarthritis Healthy Weight for Life」減量プログラムKOA被検者

このcompleterタイプの解析では、被検者をベースライン、6週-、18週で減量とKnee Injury and Osteoarthritis Outcome Score (KOOS) subscale評価。
減量幅カテゴリー(10%超、5.1-7.5%、2.6-5.0%、2.5%未満)とKOOSスコアの量依存関係を性・年齢・BMI、KOOSのANOVA補正反復計測にて評価
KOOS由来のWestern Ontario McMaster Universities Arthritis Index (WOMAC) function score 臨床的有意機能改善評価として使用

結果: 登録 1383 (女性 71%)名、平均年齢 64 (8.7)歳、身長 1.66(0.09)m、体重 95.1 (17.2)kg
平均BMIは344.4 (5.2)で、ベースラインで肥満82%
体重2.5%超到達は1304(94%) 
全KOOS subcaleと%体重減少率は量依存的に全ての体重変化カテゴリー横断的に認められる
7.7以上(95% CI 5.2-13.3)の減量が臨床的有意機能改善のため必要

結論: 減量と症状改善に有意な量依存関係あり
この研究にて地域における変形性関節症治療介入としての減量のfeasibility確認された

2016年1月29日金曜日

さくらんぼ香りの電子タバコ・・・ベンズアルデヒドたっぷり

たばこの代替としての電子タバコの有害性は詳細不明


チェリー・フレイバーの電子タバコに特にベンズアルデヒド高濃度存在



Cherry-flavoured electronic cigarettes expose users to the inhalation irritant, benzaldehyde
Press Release
Leon Kosmider , et. al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2015-207895
多くの芳香剤を含む電子タバコ存在
ベンズアルデヒド (benzaldehyde) は、自然の果物のフレイバーの含有物で、気道への刺激整が動物モデルと職業暴露で認められている

芳香を含む電子タバコについてオンライン購入電子タバコを研究しつて作成し、エアロゾール中ベンズアルデヒドを145製品中108製品で検出 
ベンズアルデヒドの高濃度はチェリー・フレイバー製品
フレイバー電子タバコから30パフ吸入中の濃度は通常のタバコ吸入より高濃度となることが多い。
チェリー・フレイバー電子タバコは職場吸入量の1000倍を超える 
喫煙者の有害性減少のための電子タバコ使用は、結果的にベンズアルデヒドの反復吸入をもたらすことになり、毒性定期暴露リスクを長期的にもたらす

芳香物質、ベンズアルデヒドのような物質を長期吸入することに生じる長期的影響があるとして、医師たちはこの新しく出現したリスクを念頭に置き、患者にその使用状況を問わなければならない



http://www.cerij.or.jp/evaluation_document/yugai/100_52_7.pdf

  生体内運命
 ベンズアルデヒドは実験動物において、主として安息香酸に酸化された後、グリシン抱合やグルクロン酸抱合を受け、最終的には大部分が馬尿酸に代謝され、尿中へ排泄される。
  疫学調査及び事例
  ヒトに対しては、ベンズアルデヒドに暴露した場合、皮膚、眼、呼吸器等に刺激症状が認められており、またパッチテストで一部のボランティアに陽性を示す報告が得られている。

反復投与では、経口経路で主に前胃・小脳海馬などの中枢神経系、肝臓、腎臓等に影響がみられている。マウスの2年間強制経口投与試験で、雄の400mg/kg/日群、雌300mg/kg/日以上の群に前胃の扁平上皮過形成がみられており、マウスに対するNOAELは200mg/kg/日(雄)、LOAELは300mg/kg/日(雌)である。また、吸入経路では、中枢神経系への影響、肝臓の重量増加、血液学的変化などが認められている。ラットの14日間吸入暴露試験で最低用量群の500ppmから肝臓の絶対及び相対重量の増加、血清中AST濃度の増加がみられており、LOAELは500ppm(2,200mg/m3)である。調査した範囲内では、ベンズアルデヒドの生殖・発生毒性に関する信頼できる試験報告は得られていない。遺伝毒性に関しては、invitroにおいて遺伝子突然変異、染色体異常及び姉妹染色分体交換の多くの試験で陽性を示している。しかし復帰突然変異ではすべて陰性であり、また哺乳動物を用いたinvivo試験の報告は得られていないことから、遺伝毒性の有無について明確に判断することはできない
発がん性に関しては、強制経口投与試験で雌マウスの300mg/kg/日以上の群には前胃の扁平上皮乳頭腫が用量依存的に増加しているが、現在までに得られているデータのみから発
がん性について判断することはできない。国際機関等ではベンズアルデヒドの発がん性を
評価していない。

~                  

食物フラボノイド摂取は体重維持に好影響

フルーツのうち、ブルーベリー、りんご、なし、西洋なし、イチゴ、ぶどう、ピーマン、セロリなど体重維持に好影響との報告有り。
お茶などはフラバン-3-オールなどで脂肪取り込みよく成功かなど報告されている。
全てではなく、幾つかのフラボノイド・サブクラスは、カロリー摂取減少、in vivoでの筋肉内ブドウ糖取り込み増加、in vitro 脂肪細胞のブドウ糖取り込み減少報告されている

機序推定は成り立つが、どのフラボノイドが体重維持に有益かの検討もなされた


Dietary flavonoid intake and weight maintenance: three prospective cohorts of 124 086 US men and women followed for up to 24 years
BMJ 2016; 352 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i17 (Published 28 January 2016)
Cite this as: BMJ 2016;352:i17
http://www.bmj.com/content/352/bmj.i17


Health Professionals Follow-up Study (HPFS)、Nurses’ Health Study (NHS), d Nurses’ Health Study II (NHS II) 124 086 名の男女

1986年から2011年までの4年間多次体重変化自己報告推移


食事・喫煙・身体活動性を含む他のライフスタイル要素の同時変化補正後、多くのフラボノイド・サブクラス、具体的には、フラボノール、フラバン-3-オール、アントシアニン、フラボノイド・ポリマーを含む消費量増加は、4年間に及ぶ体重変化と逆相関。

プール化結果後、相関の程度の大きいのは、アントシアニン (−0.23 (95% 信頼区間 −0.30 to −0.15) lbs per 標準偏差値追加毎, 10 mg), フラボノイド・ポリマー (−0.18 (−0.28 to −0.08) lbs 標準偏差値追加毎/day, 138 mg), and flavonols (−0.16 (−0.26 to −0.06) lbs 標準偏差値追加毎/day, 7 mg)


食物線維追加補正後もアントシアニン、プロアントシアニジン、総フラボノイドポリマーでは有意差残存するも、他のサブクラスでは維



飲食関係の数量表示にばらつき目立つ
英国でポンド (質量):lbsを学術論文に使用している
アルコール関係が特にひどい

ステロイド反応性咳嗽(CRC):NO呼気濃度は特異度は良好だが、感度悪い:診断はできるが除外はできない・・・


ステロイド反応性咳嗽(CRC: corticosteroids responsive cough)予測のための、NO呼気濃度単独判断、喀痰好酸球とアトピーとの組み合わせ判断


Validity of Fractional Exhaled Nitric Oxide in Diagnosis of Corticosteroids Responsive Cough
Fang Yi,  et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.01.006


慢性咳嗽 244名、健康対照 59名

FeNO濃度は喀痰好酸球と相関 (rs = 0.583, p < 0.01)

FeNO中央値(4分位)は非CRCより有意に高い (32.0 ppb (19.0 - 65.0 ppb) vs 15.0 ppb (11.0 - 22.0 ppb))


FeNO 31.5 ppbは、慢性咳嗽CRC予測に関して 感度 54.0%、特異度 91.4%
PPV 89.3%、NPV 60.0%

FeNO 22.5 ppb未満と正常喀痰好酸球(2.5%未満)及びアトピー既往なし所見の組み合わせで、非CRC予測感度 30.3%、特異度 93.5%


咳喘息というなら吸入ステロイドが有効というべきなのだが、なぜかβ2アゴニスト有効ということになっている・・・以前からプリミティブな疑問を感じ続けている。
故に、病名として深層心理的に避けてきた・・・わたくし

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