2018年10月22日月曜日

COPD身体活動増強・維持長期有効な介入法はないのか?

やる気が無い、アドヒアランスの乏しい場合は、現時点では介入しても運動・身体活動行動増強・維持困難

COPDだけなのか、それ以外も同様なのか?



地中海都市部在住のCOPD患者のライフスタイルを重視し、文化的行動を広げ公共の場所を歩行することで、長期的に身体活動行動維持・増進を目的とした”Urban Training TM)"

慢性疾患の身体活動変容のための行動変容戦略による有益性に基づき、COPD研究ではこの主の介入がなされつつある、例えば、身体活動、歩数計、遠隔コーチング(コンピュータ・携帯テクノロジー)など4ヶ月目までは効果があるが、その後1年以上では研究も少なく、維持などはかなり少ない。。故により長期効果到達することが介入上の問題点の一つ。
生物学的心理的個別化要素にも続き介入するとしたら、患者の、社会的サポート・文化的行動など個別化考慮、(社会的、建物、自然)環境の影響要素にてカスタム化しなければならない。同居者、犬の散歩、孫の世話、活発な配偶者などは身体活動にプラスとなる。



Long-term efficacy and effectiveness of a behavioural and community-based exercise intervention (Urban TrainingTM) to increase physical activity in patients with COPD. A randomised controlled trial
Ane Arbillaga-Etxarri, et. al.
Eur Respir J 2018; in press (https://doi.org/10.1183/13993003.00063-2018).
ERJ Express. Published on August 30, 2018 as doi: 10.1183/13993003.00063-2018_

COPD患者では身体活動増加・維持必要。Urban TrainingTM intervention12ヶ月間の有効性・効果評価

ランダム化対照トライアル  (NCT01897298)、COPD患者 407名
プライマリと病院で:通常ケア、Urban Training TM 1:1(n=205 : n=202)割り付け


Urban TrainingTM;動機づけインタビュー、戸外公衆スペースでのurban trail歩行助言、フィードバック・動機づけ・情報・サポートの他の至適化成分(歩数計、カレンダー、身体活動冊子、ウェブサイト、電話テキストメッセージ、運動グループ、電話番号)などから構成


プライマリアウトカム:12ヶ月の変化(acceloerometerによる歩数/日)

有効性解析 per protocol解析セット、割り付け介入アドヒアランス分類)にて、Urban training TM vs 通常ケアで +957(95% 信頼区間; CI, 184-1731)

有効性解析 ITTセット比較 12ヶ月完遂 n=280名(意欲なし、アドヒアランスなし患者含む)で2群間

歩行中下肢痛は他の副事象イベントには差が無いが、通常ケアよりUrban Training TMで多く報告

Urban TrainingTMは、スーパーバイズなしの戸外歩行の行動戦略で身体活動増加有効性高く、安全性懸念少ない
しかし、意欲なし・非アドヒアランス自己報告を含む場合は有効性乏しい












結局、やる気が無い、アドヒアランス不良ではやはり効果期待できない

2018年10月18日木曜日

健康に年とりたい・・・野菜より魚 ;αリノレン酸の抗健康加齢効果ぁゃしぃ

20年以上フォローアップによる検討

海産由来n3-多価不飽和脂肪酸累積で、健康加齢(定義:慢性疾患<心血管疾患、がん、肺疾患、重度慢性腎臓病>のない生存)を損なう状況の予防する効果を確認

同じPUFAでも、効果の明瞭な成分とでない成分がある


クロマトグラフィーによるn-3-PUFA累積血中濃度を1992-93、 1998-99、 2005-06測定、総飽和脂肪酸との比率で表現
植物からのα-リノレン酸、海産物からのエイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸 、ドコサヘキサエン酸を含む検証



Serial circulating omega 3 polyunsaturated fatty acids and healthy ageing among older adults in the Cardiovascular Health Study: prospective cohort study
BMJ 2018; 363 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.k4067 (Published 17 October 2018)
Cite this as: BMJ 2018;363:k4067


長鎖n3-PUFA高値と、時変暴露(time-varying exposure)と共役変数補正多変量補正IQR毎非健康加齢相関

個別的には、高エイコサペンタエン酸とドコサペンタ塩酸高値なら18%リスク低下:それぞれ、15% (6% to 23%) 、16% (6% to 25%) (しかし、ドコサヘキサエン酸はそうではない)

植物由来α-リノレン酸は非健康加齢リスク軽減と関連せず (ハザード比 0.92, 95% 信頼区間 0.83 to 1.02)



ハザード比(95% 信頼区間):IQR毎の健康加齢喪失ハザード
22622名高齢者、最大22年間フォローアップ後




血中燐脂質ω3PUFA値と健康加齢喪失(多変量補正相関):restricted cubic splines





ますます、国際的に魚取り合いになるなぁ

EPA・DPA組み替え植物作れば良いのに・・・ 実際、紅花油は大転換(ハイオレイックタイプへの転換)したわけだし 変な(EMのようなへんなのが好きな)市民運動家がまた騒ぐかな・・・ 



サプリメントは役立たないだろう・・・

糖尿病における n–3 脂肪酸サプリメントの効果
Effects of n–3 Fatty Acid Supplements in Diabetes Mellitus

https://www.nejm.jp/abstract/vol379.p1540

糖尿病を有するが心血管疾患の所見を認めない患者では,n–3 脂肪酸に割り付けられた例とプラセボに割り付けられた例とのあいだで重篤な血管イベントのリスクに有意差は認められなかった



認知症になりたくない! 運動との関連など

凡夫(BONF)の心からの叫びだが・・・ なんらかの薬を飲めば予防になるとか、訓練すれば予防になるとか・・・そういう前向きの確定的結果はない(・・・あると主張している連中もいるが・・・無責任だと思う 脳トレーニングの類い)





  • 運動によるbrain-derived neurotrophic factor(BONF)増加
  • BONFはneurotrophinでニューロンの増殖・維持をサポートする
  • 運動は海馬構造や機能を変化
  • 運動誘発BONF発現は記憶、認知機能を促進する


Exercise-Induced Brain-Derived Neurotrophic Factor Expression: Therapeutic Implications for Alzheimer’s Dementia
Rosy Wanga, et. al.
Ageing Research Reviews 13 October 2018
https://doi.org/10.1016/j.arr.2018.10.002
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1568163718300448?via%3Dihub


考えてみれば、運動でも頭に悪い(ホントに”頭”を使うスポーツがある)


Q-Collar
頚静脈を圧迫し血液outflowを制限する様、デザインされた実験的頚のバンド
若年女性(女子高生アスリート)の繰り返す頭部衝撃へのスポーツシーズン前と後の白質の統合性(white matter integrity)("f(or d)MRIでの結果をこう表記することに異論があるそうだが・・・")の変化認めず、予防的効果が示されたとの報告

Altered brain microstructure in association with repetitive subconcussive head impacts and the potential protective effect of jugular vein compression: a longitudinal study of female soccer athletes
Myer GD, et al. Br J Sports Med 2018;0:1–14. doi:10.1136/bjsports-2018-099571
https://bjsm.bmj.com/content/early/2018/09/30/bjsports-2018-099571



アルツハイマー病早期の神経原線維tangle病理は、不安、うつ、食欲低下、睡眠障害を含む精神神経徴候とリンクする
Braak stagingを神経原線維tangle burden評価、CERADneuropathy scoreをアミロイドβ burden評価のため使用。12-item neuropsychiatric inventory を神経精神症状評価のため使用、CDR-SOB scoreを認知症状態のため使用。
Braak I/IIで、agitation、anxiety、食欲変化、うつ、睡眠障害検出が対照に比べ有意オッズ増加。Braak III/IVでもagitationオッズ増加。 Braak V/VI はdelusionオッズ増加。
神経精神症状はアミロイドβ病理と相関するオッズ増加認めず。神経精神症状オッズ増加は早期の神経原線維tangle病態と関連し、皮質下神経原線維tangle集積は、最小の皮質病理と共に、QOLへインパクト十分で、神経精神症候はアルツハイマー病病態経過の表出である
Neuropathologic Correlates of Psychiatric Symptoms in Alzheimer’s Disease
Journal: Journal of Alzheimer's Disease, vol. 66, no. 1, pp. 115-126, 2018
https://content.iospress.com/articles/journal-of-alzheimers-disease/jad180688


単回シーズンの脳振盪以下のインパクト程度の脳へのインパクトでは神経認知機能へのインパクトはっきりしない。多シーズンでの検討が必要

Head Impact Burden and Change in Neurocognitive Function During a Season of Youth Football
Rose, Sean C., et al.
The Journal of Head Trauma Rehabilitation: October 12, 2018 
doi: 10.1097/HTR.0000000000000441


青年期・思春期の睡眠障害が脳の永続的悪影響を与える可能性(マウスだが・・・)
Chronic Sleep Disruption Advances the Temporal Progression of Tauopathy in P301S Mutant Mice
Yan Zhu, Guanxia Zhan,et. al.
Journal of Neuroscience 15 October 2018, 0275-18; DOI: https://doi.org/10.1523/JNEUROSCI.0275-18.2018






2018年10月17日水曜日

COPD:TWICS研究:スペック上はすごいが・・・ 残念な結果 ICS+低用量テオフィリン

COPD患者に吸入ステロイド使った場合低用量テオフィリンにて急性増悪リスクを減少させられるか?



TWICS (theophylline with inhaled corticosteroids) trial
プラグマティック・二重盲検プラシーボ対照ランダム化臨床トライアル




Effect of Theophylline as Adjunct to Inhaled Corticosteroids on Exacerbations in Patients With COPD
A Randomized Clinical Trial
Graham Devereux, et. al.
JAMA. 2018;320(15):1548-1559. doi:10.1001/jama.2018.14432
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2707459

低用量テオフィリンで、200mgx1回もしくは2回/日にて、血中濃度 1-5 mg/L(体重や・喫煙状態で決定),n=791 vs プラシーボ, n=787


主要アウトカム・測定1年間の、抗生剤・経口ステロイド片方もしくは療法必要な患者報告中等症・重症急性増悪数


1567名中、平均(SD)年齢 68.4 (8.4) 歳、男性 54%(843)
プライマリアウトカム評価データ:テオフィリン群 1546(98%)、プラシーボ群 764

  総数で、3430急性増悪:テオフィリン群 1727(年間 平均 2.24 [95% CI, 2.10-2.38) )、プラシーボ群 1703 (2.23 [95% CI, 2.09-2.37); 非法制平均差 0.01 (95% CI, −0.19 to 0.21)、補正発生比 0.99 (95% CI, 0.91-1.08)

  重度副作用イベントは各々 2.4% vs 3.4%
  消化器系 2.7% vs 1.3%、 吐き気など 10.9% vs 7.9%、頭痛 9.0% vs 7.9%



  吸入ステロイド治療急性増悪リスク高いCOPD成人において、低用量テオフィリン追加は、プラシーボに比べ、1年間においてCOPD急性増悪数を減少させない。
  COPD急性増悪予防のため吸入ステロイドに付加的テオフィリン追加投与は支持できない


 

低用量テオフィリンのながれは分かるけど、何故に、ベースとして吸入ステロイドが?
序文によるとこの論文の意義づけ記載として
  Preclinical investigations have demonstrated that at low plasma concentrations (1-5 mg/L), there is marked synergism between theophylline and corticosteroids, with theophylline inducing a 100- to 10 000-fold increase in antiinflammatory effects of corticosteroids.
  Small exploratory clinical studies have reported that low-dose theophylline increases the antiinflammatory properties of inhaled corticosteroids (ICS) as evidenced by biomarkers.
  
そんなに抗炎症効果あるのか・・・とびっくりするが・・・

テオフィリンの臨床的印象としては、そんなに効果があるとは思えず、それが
 

2018年10月16日火曜日

動機づけ・自己管理行動変容プログラム下のCOPD身体活動:薬物療法、運動療法の付加効果は?

動機づけ・行動変容自己管理プログラム前提での介入比較

運動療法(ExT)と”自己管理行動変容プログラム(SMBM program)"は同方向のベクトル成分があるのかもしれない。故に、薬物療法の効果が際立つのかも・・・

気管支拡張剤なし < LAMA単独 < LAMA/LABA合剤 < LAMA/LABA合剤+運動療法の順に運動耐容能は順調に増加する

しかし、 身体活動量の増加は単純ではない。LAMA単独では改善乏しくなく、運動療法も付加的効果乏しい。


序文から意訳
”COPDは肺の過膨脹を伴い運動時息切れを主訴とすることが多い疾患で、多くの患者では運動耐容能の低下に伴う症状があり、活動性へ影響を耐える息切れは、それを避けたいがため身体活動制限をもたらす。身体運動耐用性の改善が重要だが、気管支拡張剤による改善、運動トレーニングによる改善などがあるが、これらは別個で、相互補完的役割のはず。生理学的観点からは、運動療法による四肢筋力改善は、一定運動負荷あたりの換気必要量を減少させるはずで、動的過膨脹を予防できるはず”
”運動能力改善の生理学的ベネフィットが活動的なライフスタイルに直結するわけではない。活動的ライフスタイルがCOPDや他の肺疾患での患者中心観点の治療目標でもある。気管支拡張剤と呼吸リハビリテーションの身体活動レベルへの効果は著明なものでもなく、一致した結果も出ていない。これはネガティブな患者の経験による事もあるだろうし、従来の呼吸リハビリテーション・プログラムにmotivational及びbehavioral factorが欠如してたためとも考えられる。”

PHYSACTO研究では、自己管理行動変容プログラム(SMBM program)をmultimodal approachとして、気管支拡張剤と運動療法(ExT)と組み合わせ、身体活動性への影響を検討


Effect of Bronchodilation, Exercise Training, and Behavior Modification on Symptoms and Physical Activity in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Thierry Troosters , et al.
AJRCCM I Vol. 198, No. 8 | Oct 15, 2018
https://doi.org/10.1164/rccm.201706-1288OC       PubMed: 29664681
https://www.atsjournals.org/doi/full/10.1164/rccm.201706-1288OC

序文:COPD患者において、気管支拡張剤と運動トレーニング(ExT)は運動耐用性改善するが、行動変容が日常身体活動性へのインパクトとして必要

目的:チオトロピウム/オロダテロールがExT有無で運動耐用時間(EET)改善するか検証、運動とプラシーボ比較で自己管理行動変容プログラム(self-management behavior-modification (SMBM))被検者で比較

方法:COPD患者における12週間、ランダム化、部分的二重盲検・プラシーボ対照・平行群トライアル(PHYSACTO; NCT02085161).
全患者を、SMBMへ登録、1:1:1:1割り付け

  • once-daily placebo
  • tiotropium 5 μg
  • tiotropium/olodaterol 5/5 μg
  • tiotropium/olodaterol 5/5 μg plus 8 weeks ExT.

耐久性shutlle walk test測定8週間後:プライマリ・エンドポイント
付加的エンドポイントは、accerolmetryによる身体活動性、身体活動関連呼吸困難と困難度(患者報告アンケート評価)のdownstream評価

 測定・主要結果
 SMBM+チオトロピウム/オロダテロールは、SMBM+プラシーボ比較で、運動療法有無にかかわらず、EET8週目、有意改善(treatment ratio vs. placebo: with ExT, 1.46; 95% confidence interval, 1.20–1.78; P = 0.0002; without ExT, 1.29; 95% confidence interval, 1.06–1.57; P = 0.0109)

12週目において、他の治療法を追加しても、SMBM+プラシーボを ベースラインからの1日歩数のさらなる有意増加は見られなかった

 チオトロピウム/オロダテロールを付加することで、ExT有無にかかわらず、プラシーボ比較の身体活動関連呼吸困難改善するも、チオトロピウム/オロダテロール+ExTでは身体活動関連身体困難度減少




結論
ExTの有無に関連無く、SMBMプログラムに参加しているCOPD患者のEETは改善。
気管支拡張剤合剤治療は、ExTの有無と関連無く、SNBM単独と比較すると、付加的な客観的身体活動増加をもたらさないが、身体活動関連呼吸困難度や身体活動障害の緩和はもたらす



チオトロピウム/オロダテロール。 ExTの有無にかかわらず、併用気管支拡張は、SMBM単独と比較して客観的PAの追加的増加をもたらさなかったが、PA関連呼吸困難および難治性を減少させた。








SMBMプログラム





ベースラインは FEV1予測比 56-60%程度の中央値で、中等症よりの対象者

 

2018年10月15日月曜日

百日咳ガイドライン CHEST咳嗽専門委員会:診断・治療ジレンマはつづくが・・・

百日咳の診断・治療は、突き詰めればジレンマだらけとなる

早期治療のためには痙咳期前の典型的症状でない時点で治療しなきゃならないが、他疾患除外・診断正確性のために菌体検出が要求され治療タイミングが遅れやすい

成人においては、あまねく広まった「咳喘息」とやらの病名で誤診されている可能性がある。


せめて、吸気性笛音の存在がある症例では診断機会を逸しないようにしよう・・・


whoop
https://www.whoopingcough.net/introduction.




Clinically Diagnosing Pertussis-Associated Cough in Adults and Children: Chest Guideline and Expert Panel Report
Abigail Moore, et, al. FCCP On behalf of the CHEST Expert Cough Panel
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.09.027
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)32575-3/fulltext


The American College of Chest Physicians (CHEST) methodologic guidelines and the Grading of Recommendations, Assessment, Development, and Evaluation framework were used. The Expert Cough Panel based their recommendations on findings from a systematic review that was recently published on the topic; final grading was reached by consensus according to Delphi methodology. The systematic review was carried out to answer the Key Clinical Question: In patients presenting with cough, how can we most accurately diagnose from clinical features alone those who have pertussis-associated cough as opposed to other causes of cough?

結果:事前設定メタ解析除外後、感度・特異度推定にて臨床的特徴4つのみ


  • paroxysmal cough :発作性咳嗽
  • post-tussive vomiting :咳き込み後嘔吐
  • inspiratory whoop :吸気性笛音
  • absence of fever :発熱なし


「発作性咳嗽」と「高熱なし」が感度高く (93.2% [CI, 83.2-97.4]、81.8% [CI, 72.2-88.7])、特異度低い (20.6% [CI, 14.7-28.1] 、18.8% [CI, 8.1-37.9])

「吸気性笛音」と「咳き込み後嘔吐」は感度低くy (32.5% [CI, 24.5-41.6] 、 29.8% [CI, 8.0-45.2])、特異度高い(77.7% [CI, 73.1-81.7] 、 79.5% [CI, 69.4-86.9])

小児においては、事前設定メタアナリシス除外後、感度特異度は小児(0-18歳)の臨床的い特性のみで形成され、「咳き込み後嘔吐」
小児の「咳き込み後嘔吐」が唯一、ほぼ感度高く (60.0% [CI, 40.3-77.0]) 、ほぼほぼ特異度高い (66.0% [CI, 52.5-77.3])

急性(3週間未満)咳嗽あるいは亜急性(3週間から8週間)咳嗽成人においては、「笛音」、「咳き込み後嘔吐」では、百日咳可能性としては"rule in"すべき事項であるが、一方、「発作性咳嗽」が無いこと、「発熱」の存在は"rule out"すべき事項







SUMMARY OF RECOMMENDATIONS:
 1. For adult patients complaining of acute cough (< 3 weeks in duration) or subacute cough (3-8 weeks), we suggest that clinicians should specifically assess for the 4 key characteristics of paroxysmal cough, post-tussive vomiting, inspiratory whooping, and absence of fever in ruling in or out a clinical diagnosis of pertussis. (Grade 2C)

 Remark: Paroxysmal cough is defined as recurrent prolonged coughing episodes (i.e., an expiratory  phase with multiple burst of outflow) with an inability to breathe during spells. Post-tussive vomiting is defined as vomiting induced by coughing. Inspiratory whooping is defined as a continuous inspiratory airway sound with a whooping quality to it. Fever is defined as any body temperature above the normal of  98.6oF(37oC).

 2. For adult patients complaining of acute or sub-acute cough, we suggest that clinicians consider that the cough is unlikely to be due to pertussis if the patient has a fever or the cough is not paroxysmal in nature. (Grade 2C)

 3. For adult patients complaining of acute or subacute cough, we suggest that clinicians consider that the cough is likely to be caused by pertussis if there is post-tussive vomiting or is associated with an inspiratory whooping sound. (Grade 2C)

 4. For children complaining of acute cough (< 4 weeks duration), we suggest that clinicians should specifically assess for the 3 classical characteristics of paroxysmal cough, post-tussive  vomiting, inspiratory whooping. (Ungraded consensus-based statement)

 5. For children complaining of acute cough, we suggest that clinicians consider that the cough  could be caused by pertussis if there is post-tussive vomiting. (Grade 2C)

 6. For children complaining of acute cough, we suggest that clinicians consider that the cough  could be caused by pertussis if there is paroxysmal cough or inspiratory whooping. (Ungraded  consensus-based statement)



日本では遷延咳嗽というだけで、臨床的特徴を無視し、単回抗体値だけで、成人百日咳と診断してしまう集団がいるが、”精度の高い新検査法(百日咳菌LAMP法、2016年から健康保険適用、IASR 2017, 38: 33-34)”などで確認が必要となった昨今、この主張は消えるだろう。


全数届け出となった「百日咳」、疑い例を抽出することが一般医家にとっても重要となった。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/shiryou3.pdf


百日咳 感染症法に基づく医師届出ガイドライン(初版)
平成 30 年4月25 日 国立感染症研究所

抜粋
診断方法:百日咳は発症日から検体採取までの時間経過と実施した検査の種類が結果に非常に大きく影響するため、検体採取日を含め、正確な情報収集が必要となる。※抗菌薬適正使用の観点から、臨床的に抗菌薬治療開始の判断材料となるのは、分離培養による百日咳菌の検出および病原体遺伝子の検出で、血清抗体価は判断材料とならない。
 ①分離同定による病原体の検出:検体の種類と採取日と結果を明記する。
②検体からの病原体遺伝子の検出:検体の種類と採取日と結果を明記する。検査方法については、LAMP法、PCR法のいずれかを確認し、明記する。
※PCR法陽性の場合、百日咳以外のパラ百日咳菌等の類縁菌による感染症の可能性がある
が、感染症法上の届出対象としてはBordetella pertussis感染症の場合のみである

従来の抗体法による診断では届け出対象とはならないようだ


”抗菌薬適正使用の観点”ってのがおかしくて、LAMP/PCR結果判明まで5−7日間かかるのが普通であり、治療windowを逃す可能性がある
Early treatment of pertussis is very important. The earlier a person, especially an infant, starts treatment the better. If a patient starts treatment for pertussis early in the course of illness, during the first 1 to 2 weeks before coughing paroxysms occur, symptoms may be lessened. Clinicians should strongly consider treating prior to test results if clinical history is strongly suggestive or patient is at risk for severe or complicated disease (e.g., infants). If a clinician diagnoses the patient late, antibiotics will not alter the course of the illness and, even without antibiotics, the patient should no longer be spreading pertussis.
タイミングを逃した抗菌薬は患者本人には役立たず、ただ単に、百日咳を広めないための治療となる

発作性咳嗽が生じるまでの期間が最も抗菌薬有効ってのと診断確実性の合間に臨床的ジレンマが生じる!

未コントロール喘息:吸入ステロイド中等量→高用量への増量で、血中好酸球減少する

未コントロール下喘息患者では、吸入ステロイド中等量→高用量への増量で、血中好酸球減少する。さらに300/μL未満でも低下が見られるようで、好酸球数絶対値での事前判断は困難では?

好酸球数モニタリングにて変動など考慮することも、IL-5関連バイオ製剤使用に関して、参考になるのでは?また、ICS投与量設定の上でも・・・


Impact of an increase in the inhaled corticosteroid dose on blood eosinophils in asthma
Lommatzsch M, et al.
Thorax 2018;0:1–2. doi:10.1136/thoraxjnl-2018-212233
https://thorax.bmj.com/content/early/2018/10/12/thoraxjnl-2018-212233

20世紀初頭から好酸球増加は喘息の臨床的特徴の一つとして認識されてるが、ここ10年間はこのパラメータとしての関心が新興している。血中好酸球数増加は、喘息重症度、喘息急性増悪発生と関連するが、血中好酸球の特異的減少をもたらバイオ製剤は喘息急性増悪減少と相関する。吸入ステロイド(ICS)長期治療と短期的ICS増量は喘息急性増悪を減少するが、ICS治療の好酸球へのインパクトは不明である。
現在、IL-5経路ターゲットBio製剤治療のの決定は血中好酸球数をベースになされる。故に、ベースラインでの喘息治療、特にICSと血中好酸球の変化へのインパクトが重要


1993年、Evansらは、ICS高用量(ブデソニド 1600 μg/日, 14日間)1を)、ICS投与治療歴のない軽症喘息10名の患者に治療し、血中好酸球数 370 → 160 細胞数/μLへの減少を示した。しかし、中等症・重症喘息患者での血中好酸球ネオICSメンテナンス量増加の影響は不明であった。

well-controlに至らない患者でbio製剤治療評価のため事前ICS投与量最適化のための推奨として血中好酸球へ影響が強いという初めての報告。
連続11名患者(年齢中央値 54歳、女性 5名、男性 6名;Never-Smoker 6名、Ex-smoker 5名)ルーチン受診の一環としての対象。ICS/LABAでもwell-controlに至らない症例
重症喘息クリニックの初期コンサルテーション前6ヶ月以上ICS投与量は安定という条件

11名の患者中、7名で長時間作用型ムスカリン受容体拮抗剤併用
経口ステロイド、他の免疫抑制、バイオ製剤希望患者なし


ベースライン肺機能、血中好酸球数)(数/μL)、血中好酸球比率(%全白血球)をICS連日投与2倍量以上(投与量中央値 ベクロメサゾン1000μg→2000μg/日換算)投与前評価
フォローアップ期間中央値 84日評価

ICS投与量増加後全患者で血中好酸球数減少、血中好酸球数 中央値 56 → 320 数/μL (49%減少)、好酸球数比率 8.7% → 4.8%(減少 46%)


中等量→高用量ICS増加にて、喘息での血中好酸球減少は、ことさらに、一定的に減少する  (ほぼ半減)



この観察された影響は、ICS増加による物で、アドヒアランスによるものと考察される(専門外来受診フォロー)。投与量増加、アドヒアランス改善のどちらでもICS量増加により、好酸球への影響は生じ、ICS日内投与量に依存

ICSは血中好酸球濃度へインパクトを与えるが、これらの結果により補強された


ベースラインでの好酸球数個別評価は、研究登録のクライテリアではなかったため、フォローアップ後の平均への回帰はなさそう。 経口ステロイド投与、IL-5経路ターゲットのバイオ製剤は血中好酸球濃度へ強いインパクトを与えることが確立されている。
ICS投与量が血中好酸球にさらに強くインパクトを与えることは2つの臨床的意義がある。

ひとつは、このデータによると、好酸球性喘息患者および再発性悪化患者のICSの用量を、生物製剤または全身性コルチコステロイドによる治療を検討する前に高用量に増やすべきであるという考え方が支持される。もうひとつは 、このデータでは、喘息におけるパラメータ「血液好酸球」が、個々の患者のICSの現在の投与量によって実質的に影響を受けることを示唆している。

故に、喘息での好酸球数の”正常値”は個別化判定必要で、さらに、ICS投与量増加により血中好酸球に影響w与えるが、IL-5経路ターゲットbio製剤必要性の閾値は低すぎる可能性ありICS投与量増加前に血中好酸球をモニターすべきということが示唆される。





FeNOでもそうだよなぁ


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note