2012年2月14日火曜日

抗凝固・血栓予防:ACCPエビデンスに基づく臨床実践ガイドライン ;水分補給などエビデンス無し

Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines

http://chestjournal.chestpubs.org/content/141/2_suppl





解説:http://www.chestnet.org/accp/article/new-dvt-guidelines-no-evidence-support-economy-class-syndrome




経口避妊薬、 窓側着席、加齢、妊娠を含むリスク要素

エコノミー・クラスでの旅行が深部静脈血栓を生じることを支持する明確なエビデンスは存在せず、”, remaining immobile for long periods of time”(長時間寡動継続)が問題。



長距離旅行のDVT/PEリスク要素: 
DVT/PE既往や既知の血栓性疾患、悪性疾患、直近の手術・外傷、無動、加齢、経口避妊を含むエストロゲン、妊娠、窓際座位、肥満


脱水、アルコール摂取、エコノミー・クラス座位のリスク増加に関わる明確なエビデンス存在しないことを示唆。


長距離旅行でのDVT/PE予防推奨
頻回名歩行、ふくらはぎの筋肉ストレッチング、可能なら通路側座位、膝下graduated compression stockings (GCS)の使用を勧める
DVT/PEリスク増加のないひとでの長距離旅行は、GCS使用推奨せず

長距離旅行DVT/PE予防のためのアスピリンあるいは抗凝固療法使用は勧めず
DVT/PE高リスクに限って、ベネフィットを上回る副作用のため、抗凝固療法を個別的に考慮する。

“有症状 DVT/PE は、長距離旅行からの帰還では稀。しかし、8-10時間を越える旅行での飛行機旅行との関連性はある。発症者の多くは一つ以上のリスクを有する人たち”

600を超える推奨が、予防・診断・治療の側面から記載されている。

患者にフォーカスを当てたガイドライン

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