B Vitamin and/or ω-3 Fatty Acid Supplementation and CancerAncillary Findings From the Supplementation With Folate, Vitamins B6 and B12, and/or Omega-3 Fatty Acids (SU.FOL.OM3) Randomized Trial
Arch Intern Med. Published online February 13, 2012. doi:10.1001/archinternmed.2011.1450
ビタミンB and/or ω3脂肪酸サプリメントはがんへのアウトカムにベネフィット認めず、 それどころか、 女性ではω3脂肪酸サプリメントでがんリスク増加と関連する可能性がある。
心血管疾患生存者のビタミン B and/or ω3脂肪酸のがんアウトカムへの影響検討
Supplementation With Folate, Vitamins B6 and B12 and/or Omega-3 Fatty Acids (SU.FOL.OM3) secondary prevention trial (2003-2009)
2501 (45 ~ 80 歳)を 2 x 2 factorial designで以下の4つに割り付け
(1) 5-methyltetrahydrofolate (0.56 mg), pyridoxine hydrochloride (vitamin B6; 3 mg) and cyanocobalamin (vitamin B12; 0.02 mg)
(2) eicosapentaenoic and docosahexaenoic acid (600 mg) in a 2:1 ratio
(3) B vitamins and ω-3 fatty acids
(4) placebo
がんアウトカムに対する全体・性別ハザード比(HRs)及び95% CIsをCox比例ハザードモデル推定
5年間サプリメントにて、がん発生はサンプル群で7.0%(男性 145、女性 29)、がん死は2.3%
がんアウトカムとビタミンB and/or ω3脂肪酸サプリメントの相関認めず (HR, 1.15 [95% CI, 0.85-1.55]、HR, 1.17 [95% CI, 0.87-1.58])
性別により、治療の統計学的に有意な関連を認めるが、がんリスクでの治療の影響を男性では認めず、女性ではω3脂肪酸サプリメントでがんリスク増加を認める(HR, 3.02 [95% CI, 1.33-6.89])
ビタミンや不飽和脂肪酸などサプリメント及びその成分の有害性情報は多く存在するが、情報との不均衡目立つ。則ち、有益性情報は些末なものでさえマスメディアで情報伝達されるが、死亡や癌など重大な副作用に関する情報は伝達されがたい。“ビタミン”=“ありがたいもの”=“正義”という刷り込みも有害性情報伝達の足かせになっていると思う。
ビタミンによる癌予防・治療のシステミック・レビュー 2006年 07月 05日
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