β遮断剤はカルベジロールで標準化
Relationship of Beta-Blocker Dose With Outcomes in Ambulatory Heart Failure Patients With Systolic Dysfunction : Results From the HF-ACTION (Heart Failure: A Controlled Trial Investigating Outcomes of Exercise Training) Trial
Mona Fiuzat, et. al.
Journal of the American College of Cardiology,Available online 2 May 2012
95%でβ遮断剤(BB)服用。
BB投与量と全原因死亡、入院と逆相関認め、50mg/日まで線形。
他の因子補正後他の心血管エンドポイントは相関消失。
BB投与量と正相関なのは、3ヶ月後のピークVO2
BB高用量でも徐脈は増加せず
慢性心不全に於ける、カルベジロールとビソプロロール投与・・・いくつか落とし穴がある。
喘息:カルベジロール(アーチスト)禁忌、ビソプロロール(メインテート)は禁忌でない。
アーチスト:虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全(アンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療前提)
アーチスト後発品の効能効果に心不全がない。
メインテート:虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全(アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療前提)
メインテート後発品の効能・効果に心不全あり。
開始量比較:アーチスト1回1.25mg、1日2回、メインテート1日1回0.625mg
維持量比較:アーチスト1回2.5~10mgを1日2回、 メインテート1日1回2.5mg~5mg
最大投与量比較:アーチストは維持量記載しかない、メインテート1日1回5mg
心不全へのβ遮断剤は、 保険者が意地悪しがいのある薬剤である。
上記報告のカルベジロール50mg/日までの投与量(ビソプロロールは12.5mg/日)で、線形関係があるとされているが、アーチスト は最大で20mg/日、メイントートは10mg/日までしか日本では投与不可能と判断される。
0 件のコメント:
コメントを投稿