2013年5月21日火曜日

重症ARDSへのうつぶせ治療効果

水準的広がりをもつ陰影がその後も残存するARDSのCT画像をみると確かに仰向けだけだとよいはずがないと思う。

以前は、うつぶせ寝肯定的な報告があり


Prone-Supine II Study:ARDS重症低酸素血症に対する”うつぶせ治療”効果有意な生存延長効果認めず 2009年 11月 11日

この報告で一気に熱が冷めたような気がする


今回は、久しぶりに、肯定的報告

 ↓

Prone Positioning in Severe Acute Respiratory Distress Syndrome
Claude Guérin, et. al.
for the PROSEVA Study Group
N Engl J Med. May 20, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1214103

多施設前向きランダム化対照化トライアル
うつぶせ寝 237名
あおむけ寝 229名
28日め死亡率は、それぞれ、16.0%、 32.8% (p < 0.001)
ハザード比 0.39( 95%信頼区間 [CI], 0.25-0.63)
非補正90日め死亡率は、それぞれ、23.6%、41.0% (p < 0.001)
ハザード比 0.44 (95% CI, 0.29-0.67)
合併症頻度で群間有意差なし
例外は心停止頻度で、仰向け群が多い

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