欧州の報告でも、日本の報告でも同様に、肉と2型糖尿病発症の関連性がみられ、女性ではやや関連性減弱するという報告。その説明要素として、欧州からの報告だと、必ずしも鉄分が説明要素とはならないようだ。欧州女性では、鶏肉との関連性が見られる。
受信料を流用して阿漕な商売をする皆様無視の)NHK報道の大元は・・・ Japan Public Health Center-based Prospective Studyに基づく前向き検討とのこと
Dietary Surveys and Nutritional Epidemiology
Red meat consumption is associated with the risk of type 2 diabetes in men but not in women: a Japan Public Health Center-based Prospective Study
British Journal of Nutrition / FirstView Article, pp 1-9
で、そのNHKの報道分は・・・
赤身の肉多く食べる男性 糖尿病リスク高い NHK 5月21日 12時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130521/k10014727341000.html
牛肉や豚肉など赤身の肉を多く食べる男性は糖尿病になるリスクが高くなるとする研究結果を、国立がん研究センターなどがまとめました。国立がん研究センターなどで作る研究班は、全国の45歳から75歳の男女およそ6万4千人に食事などの生活習慣を尋ね、その後、5年間追跡調査を行いました。
そして、男女それぞれで一日に食べる肉の量に応じて4つのグループに分け、肥満や喫煙などの影響を取り除いて糖尿病の発症率を比較すると、食べる量が最も多い男性は最も少ない男性の1.36倍に高くなっていることが分かりました。
さらに、肉の種類ごとに分析したところ、牛肉や豚肉など赤身の肉を多く食べる男性は糖尿病のリスクが1.42倍高くなっていました。
このグループが摂取していた赤身の肉は、一日当たり85グラム程度と推定され、小ぶりのハンバーグであれば1個、薄切りの焼き肉であれば4枚に相当するということです。
女性では、食べる肉の量と糖尿病の発症に関連はみられませんでした。
研究班では、男性の場合、赤身の肉を多く食べると鉄分が過剰になり、血糖値を下げるインシュリンの働きが悪くなる可能性があるとしています。
研究をまとめた国立国際医療研究センターの黒谷佳代上級研究員は、「牛肉や豚肉を多く食べる男性は、糖尿病のリスクが高まると考えられる。鳥肉や魚も食べるなど、バランスのよい食事を心がけてほしい」と話しています。
欧州前向き研究で、肉全部と赤身肉の摂取量と2型糖尿病発症の関連性明らかに
Association between dietary meat consumption and incident type 2 diabetes: the EPIC-InterAct study
Diabetologia January 2013, Volume 56, Issue 1, pp 47-59
EPIC研究内の大規模前向き症例対照研究
8つの欧州国家、34万0234名、11.7年間フォローアップ、2型糖尿病 12403名発症検討
多変量解析にて、2型糖尿病発症と関連する因子は
全肉 (50 g 増加分: HR 1.08; 95% CI 1.05, 1.12)
レッドミート (HR 1.08; 95% CI 1.03, 1.13)
加工肉 (HR 1.12; 95% CI 1.05, 1.19)
肉鉄分摂取とは、ボーダーラインの関連性
性別・BMIクラスによる効果補正がみられる
男性では、包括的分析でも確認
しかし、女性では、肉全部・赤身肉ともに関連性持続するが、関連性減弱、しかし、鶏肉消費量では相関性持続が見られる(HR 1.20; 95% CI 1.07, 1.34)。
これらの相関性は、肥満では明らかでない。
レッドミートについて・・・
アメリカではRed MeatとWhite Meatという分け方があって、これは単純に生の状態での肉色によって分けられているようだ。例えばレッドは牛肉や羊肉、ホワイトには鶏やウサギといった感じ
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2012/04/red_meet.html
論文読んでて違和感を感じ続けていた「レッドミート」
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