2012年1月20日金曜日

卒中:早期リハビリテーションは役立つが、転倒リスク増加をもたらす

リハビリテーション関連領域や行政に関わる方々、早期リハビリテーション導入に、懸命で有り、その利益性も理解できるが・・・ あまりに先を急ぎすぎて、歩行・起立に十分な機能を回復しないままで、促進すると、転倒事故を増やすのではないかという危惧がある。

 転倒予測評価を提示して、予防策をはかりながら、リハビリテーションを勧めるべき

"Characterizing and identifying risk for falls in the LEAPS study a randomized clinical trial of interventions to improve walking poststroke"
Tilson JK, et al
Stroke 2012; 43: 446-452.
 
Locomotor Experience Applied Post-Stroke (LEAPS)というランダム化臨床トライアル(2つの歩行回復介入の転倒へのインパクト、転倒予測のための臨床評価検討のためのトライアル)


LEAPS登録地域居住卒中生存者を2ヶ月後評価。
転倒を12ヶ月間モニターし、多発・外傷性(M/I); 単発、非外傷性、非転倒
M/I転倒頻度・それまでの期間を介入群横断的に検討   [自宅運動や locomotor training; 2ヶ月開始   [early-LTP] or 6 ヶ月開始 [late-LTP] )。
転倒アウトカムに関する2ヶ月臨床評価予測

登録者408名のうち、M/I 36.0%、単発・非外傷性 21.6%、非転倒 42.5%

多くの転倒は、評価後3ヶ月内の自宅で生じている。
転倒頻度は、早期-LTP施行重度歩行障害の場合最も多い (P=0.025)

Berg Balance Scale スコア 40/56以下は、M/I転倒の 最もよい指標




Berg Balance Scale
http://www.aahf.info/pdf/Berg_Balance_Scale.pdf

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