Philippe Grandjean et. al.
JAMA. 2012;307(4):391-397. doi: 10.1001/jama.2011.2034
Perfluorinated compound (PFC)s :ペルフルオロ化合物
これが、ヒトの免疫能力低下、具体的には、5-7歳の定期ワクチン反応減弱が示された
この化学物質ていうのが、レインコート、抗さび、電子レンジのポップコーン包装やファーストフードの包装につかわれているということで話題に・・・
PFOA(ペルフルオロオクタン酸)の用途は添加物(樹脂用)、その他製品用(触媒)など
、ポリテトラフルオロエチレン合成における添加剤、塗料のレベリング剤、水性膜形成泡消化剤、界面活性剤などに用いられるという表記(wiki)。「フッ素系の優れた界面活性剤/撥水剤」としてのPFOS/PFOP・PFOAの使用がかなり行われているとのこと。電気電子製品用途として使用されている可能性の高い物質は、テトラブロモジフェニルエーテル、ペンタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ヘプタブロモジフェニルエーテル、(PBDEの一種)、ヘキサブロモビフェニル(PBBの一種)のプラスチックの難燃剤の用途、およびペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とその塩、ペルフルオロオクタンスルホン酸フルオリド(PFOSF)の撥水撥油剤、界面活性剤であろう(引用)。
論文訳の一部
フランス本土のNational Hospitalの生誕コホート前向き研究
5、7歳時の破傷風・ジフテリア 血清抗体
USの研究報告と同様の結果
血中ペルフルオロ化合物(PFC)のうち高濃度のものは perfluorooctane sulfonic acid (PFOS) と perfluorooctanoic acid (PFOA)
母体妊娠中血清中のPFCsのうち、PFOSが 5歳児の抗体濃度と、最も強い負の相関性を示し、 2倍濃度でジフテリア抗体濃度の差 -39%(95% CI, -55% ~ -17%)と関連する
5歳児の小児PFCs で、抗体レベルは均一に負の相関を示し、特に7歳でめだつが、例外はPFOS暴露と破傷風抗体で統計学的に有意差無し。
structural equation modelで、PFCの濃度2倍で、包括的抗体濃度 −49% (95% CI, −67% to −23%) と相関。
5歳時 PFOSと、PFOA濃度2倍で、7歳時の破傷風、ジフテリア抗体が臨床的防御値未満に陥る可能性オッズはそれぞれ、 2.38 (95% CI, 0.89 to 6.35) と4.20 (95% CI, 1.54 to 11.44)
日本のPFC、PFOS、PFOAの規制はどうなってんだろう?
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)含有表面処理液が製造中止へ ストックホルム条約と化審法の間で 情報発信日:2009-08-26
フッ素テロマーの概略(http://hes.med.kyoto-u.ac.jp/pfcreview/060122.html)などでいろいろ書かれてるが、正直よく分からない。
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