2012年2月9日木曜日

妊娠(出生前)検査:甲状腺スクリーニング・治療にて子供の認知機能改善認めず

出生前スクリーニング(妊娠 中央値 12週3日)のランダム化トライアルで、甲状腺機能低下治療は、3歳時点での子供の認知機能低下を改善しない。
Antenatal Thyroid Screening and Childhood Cognitive Function

John H. Lazarus, M.D., Jonathan P. Bestwick, M.Sc., Sue Channon, D.Clin.Psych., Ruth Paradice, Ph.D., Aldo Maina, M.D., Rhian Rees, M.Sc., Elisabetta Chiusano, M.Psy., Rhys John, Ph.D., Varvara Guaraldo, M.S.Chem., Lynne M. George, H.N.C., Marco Perona, M.S.Chem., Daniela Dall'Amico, M.D., Arthur B. Parkes, Ph.D., Mohammed Joomun, M.Sc., and Nicholas J. Wald, F.R.S.

N Engl J Med 2012; 366:493-501February 9, 2012

 胎児期18-20週まで胎児の甲状腺ホルモンは能動的に分泌されない。動物実験では、母体からの遊離サイロキシン(T4)に依存している。さらに、中枢神経発達にfT4合成は必要で、ヨード不足住民での妊娠中ヨード投与の認知パフォーマンス 改善の報告があった。

ゆえに、出生前スクリーニングと甲状腺機能低下治療の効果について検討する必要があった。


妊娠15週6日以下でランダムに
・ スクリーニング群:hyrotropin+fT4測定
・ 対照群:血清保存+出産後データ回収

21846名の血中サンプル、390名を検診群、404名を対照群

thyrotropin 0.1-1.0 mIU/Lを目標として補正

陽性所見母に対応する子供は、 平均IQスコア  99.2 、100.0(スクリーニング群、対照群)、 その差は、 0.8; 95%信頼区間 l [CI], −1.1 ~ 2.6; P=0.40 (intention-to-treat analysis)

IQ<85の子供の比率はそれぞれ、  12.1%、 14.1% (difference, 2.1 %値; 95% CI, −2.6 ~ 6.7; P=0.39).

on-tretament解析でも同様。




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