2012年2月9日木曜日

入院収容前ステロイド治療にて急性肺障害減少できず、死亡率高くなる?


Karnatovskaia L, et al "The influence of prehospital systemic corticosteroid use on development of acute lung injury and hospital outcomes" SCCM 2012; Abstract 41.

病院収容前のステロイド治療は、急性肺障害リスクを減少させないという報告。
少なくとも一つの急性肺障害リスクを有する5584名の入院患者コホート、入院時全身性ステロイド投与458名を含む。
プライマリアウトカムは、急性肺障害頻度。セカンダリエンドポイントは、人工呼吸必要性と院内死亡

急性肺障害率は事前解析で差を認めず

セカンダリエンドポイントの結果にはばらつき

・ 人工呼吸必要性 ステロイド群 23% vs 対照群 35% P=0.004

・ 院内死亡率 ステロイド群 8% vs 対照群 3% P<0.001

ロジスティック回帰分析に絵、急性肺障害頻度に差は認めず、人工呼吸必要性の有意差消失(P=.6)、 ステロイド群の有意死亡率高値はそのまま(P=0.02)

propensity scoringにて、ステロイド群 443名、 非ステロイド群1332名をマッチさせ、収容前ステロイド投与のオッズ非は、急性肺障害 1.0、人工呼吸 0.90、入院死亡率 1.2で、いずれも統計学的有意差まで至らず。


基礎疾患が知りたいなぁ・・・



ステロイドとARDS急性肺障害は長年のテーマであり続ける・・・


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note