2012年3月16日金曜日
携帯電話(800-1900MHz帯伝播):子宮内暴露により神経発達障害・行動異常を来すことが明らかに!
Fetal Radiofrequency Radiation Exposure From 800-1900 Mhz-Rated Cellular Telephones Affects Neurodevelopment and Behavior in Mice
Tamir S. Aldad, et. al.
Scientific Reports 2,Article number:312 Published 15 March 2012
神経行動疾患が子供で増加しているが、その病因の詳細は不明。
出生前の携帯電話しようと子供のhyperactivityの関連性が問題提起されているが、radiofrequency(ラジオ波:RF) radiation暴露の神経発達への直接作用は不明である。
マウスモデルで、子宮内での携帯電話からのRF暴露の成人での行動に影響を与得たという報告。
子宮内暴露マウスは、hyperactiveになり、object recognition、light/dark boxとstep-down assayを用いた手段で判断する記憶障害が示された。
miniature excitatory postsynaptic currents (mEPSCs) のwhole cell patch clampで神経発達プログラム化の変容を示した。
暴露マウスは、用量依存的に、前頭前部皮質のlayer V錐体ニューロンへのグルタミン作動性シナプス伝達を障害する。
ということで、携帯電話電磁波暴露による子宮内での神経病理的作用が示された。
マウス実験の知見ということで、ヒト・非ヒトでのさらなる研究が必要だろうが、妊娠中の人あるいはその周辺の人は携帯電話使用に関して配慮が必要であろう。
Yale大学の研究者たちのマウス実験での結果で、直接ヒトに応用出来る話かどうかは不明だが、胎児期というのは脳の発達に重要な時期である。胎生期時期により、また暴露レベルにより様々な影響があるだろうが、妊娠中の女性たち、あるいは、周囲の人間は、携帯電話電磁波の胎児への影響について配慮する必要がある。ミュート(マナーモード)にしていても、ネットサービスを利用していても、携帯電話はactiveであり、電磁波暴露を浴びていることを認識すべきだろう。
ADHDとの関連性に関して一部寄与している可能性があることをYale大学研究者はコメントしている。
情報ソース:http://spectrum.ieee.org/tech-talk/consumer-electronics/portable-devices/cell-phone-radiation-leads-to-hyperactive-offspring-in-mice
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