がん生存者はアルツハイマー病リスクが少ない。
アルツハイマー病患者は、がん発生リスク少ない。
Inverse association between cancer and Alzheimer’s disease: results from the Framingham Heart Study
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e1442 (Published 12 March 2012) Cite this as: BMJ 2012;344:e1442
10年フォローアップにおいて、221名のアルツハイマー型認知症診断
癌生存者はアルツハイマー型認知症リスク少ない(年齢・性別・喫煙補正 ハザード比 0.67, 95%信頼区間 0.47 to 0.97)
喫煙関連癌生存者で、喫煙非関連癌生存者より、リスクは少ない (0.82, 0.57 to 1.19)
アルツハイマー型認知症リスク減少とは逆に、癌関連喫煙者生存者は卒中リスク増加する (2.18, 1.29 to 3.68)
nested 症例対照解析では、アルツハイマー型認知症登録者では、参照群より、その後の癌のリスクが少ない (0.39, 0.26 to 0.58)
アルツハイマー型認知症でも、認知症でも同様 (0.38、 0.44)
がんと神経変性疾患の関連について、共有する、いくつかの同じ遺伝子や生物学的経路、細胞サイクル変性や異常活性化などがある。これらの経路のシグナル化の結果、反対のエンドポイントをもたらすことも考えられる。癌はコントロール制御不能下の細胞増殖、変性疾患ではアポトーシス細胞死であり、細胞周期や蛋白フォールディングに2つの役割をはたす、p53、Pin1などがいずれにも関与する。両疾患の生化学的関連の理解が次の治療的限界への鍵となるのかもしれない・・・とポエム的解説。
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