だが、実際は、健康な老人は不眠症に関しては若年者のそれより少ない。
80歳超の老人に比較して、睡眠障害リスクに関し、18-24歳は2倍(OR 2.19, 95% CI 1.58 to 3.05, P. < 0001)の問題をもつ
"Age and sleep disturbances among American men and women: data from the U.S. Behavioral Risk Factor Surveillance System"
Grandner M, et al
Sleep 2012; 35: 1-12.
Self-Reported Sleep Disturbance (SLEEPDIST) と Self-Reported Tiredness/Lack of Energy (TIREDNESS)による自己報告
2週間の内、6夜未満と6夜以上と日数で2分割
予測因子は年齢、健康状態、うつ感情状態
人種/民族、収入、教育、最後の医学チェックからの期間で補正
全年齢横断的に女性でSLEEPDIST と TIREDNESS多く報告
一般健康状態不良、軽度うつ感情、中等・重症うつと、SLEEPDISTとTIREDNESS相関
SLEEPDISTとTRENDNESSは一般的に寿命と共に減少し、80歳を越える回答者ではさらに少なくなる。
SLEEPDISTに対し、80歳超を対照としたオッズ比は 18-54歳から減少し、59歳男性でやや増加し、以降減少する。
女性でも同様パターンだが、40-59歳で急増する。TREDNESSに関しても同様パターン。
自己申告睡眠障害:Self-Reported Sleep Disturbance (SLEEPDIST)
自己申告倦怠感/活力不足: Self-Reported Tiredness/Lack of Energy (TIREDNESS)
一方的な刷り込みにより、高齢者=不眠というイメージが固着してたようだ。
となると、外来で多く見る高齢者の不眠に関して、病的要素を考慮すべきで、処方薬剤による不眠、基礎疾患との関連、精神心理的病態を探らなければならないということを示唆しているかもしれない。
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