傾向スコア補正データにて、PCI(経皮的冠動脈インターベンション)群とCABG(冠動脈バイパス術
)群で、臨床的アウトカム比較。
CABG選択患者はPCI選択群に比べ長期生存良好。
Comparative Effectiveness of Revascularization Strategies
William S. Weintraub,et. al.
N Engl J Med 2012; 366:1467-1476 April 19, 2012
2004-2008年のメディケア・メディケイドサービスセンターからのデータで ACCF National Cardiovascular Data Registry and the STS Adult Cardiac Surgery Databaseをリンクしたもの
65歳以上の冠動脈2枝・3枝病変で、急性心筋梗塞でない症例のうち
CABG 86244、 PCI 103549
フォローアップ中央値 2.67年間
1年時点、補正死亡率有意差認めず
CABG 6.24%、 PCI 6.55% リスク比 0.95;95%信頼区間 0.90-1.00
4年時点、CABG死亡率の方がPCIより低い
CABG 16.4%、 PCI 20.8% リスク比 0.79;95%信頼区間 0.76-0.82
同様な結果が他の多くのsubgroup、異なる分析方法でも認められた。残存寄与因子は感度分析で評価した。
後付け解析でも、propensityスコア解析、さらに、他の分析方法を加え、感度分析など行えば随分信頼性が増す。ただし、一致した結果が出た場合だけだろうが・・・
天上の方の手術に関して、ごちゃごちゃ言ってる人がいるらしいというか、見たが、我々には、多枝病変なのか、主幹部病変もしくはそれに近いところなのか、病変がエキセントリックなのか、コンセントリックなのかすら分からない。故に、批判なんて出来ないはず・・・
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