2012年4月4日水曜日

経口キノロンと網膜剥離リスク



フルオロキノロンの副作用について
・末梢神経障害(senosory or sensor motor axonal polyneuropaty or large axons damage?)  (The Annals of Pharmacotherapy . Vol. 35, No. 12, pp. 1540-1547.,Fluoroquinoloneの神経障害  2007年 12月 17日)
・腱障害(関節?):肩・手、アキレス腱断裂(Clinical infectious diseases 2003, vol. 36, no11, pp. 1404-1410 )
・心拍(QT延長:TdP)( Drugs. 2004;64(10):1091-124.)

 慢性下気道感染二次感染において不可欠薬剤のため、低血糖、痙攣/てんかん、関節性障害が他薬剤共通の各アレルギー反応、偽膜性大腸炎などと共に注意が必要となる。



Oral Fluoroquinolones and the Risk of Retinal Detachment
JAMA. 2012;307(13):1414-1419. doi: 10.1001/jama.2012.383 


Nested case-control study of a cohort of patients in British Columbia, Canada

989591名のコホート、網膜剥離 4384例、対照 43840

フルオロキノロン現行使用は網膜剥離リスク増加と関連
 (症例 3.3%  vs 対照 0.6% 、補正rate ratio [ARR], 4.50 [95% CI, 3.56-5.70])

現行使用なし(症例 0.3% vs 対照 0.2% ; ARR, 0.92 [95% CI, 0.45-1.87])
使用経験無し(症例 6.6% vs 対照 6.1% ; ARR, 1.03 [95% CI, 0.89-1.19])


網膜剥離リスク絶対的増加としては、1万人年で4  (number needed to harm = 2500 computed for any use of fluoroquinolones)

網膜剥離とβラクタム系抗生剤・短時間作動βアゴニストとの相関エビデンス認めず  (ARR, 0.74 [95% CI, 0.35-1.57]、ARR, 0.95 [95% CI, 0.68-1.33]).

症例対照報告であり、かつ、1万人年で4という絶対的リスク・・・さて どう考えるか?

合併症や基礎疾患の無い急性上気道炎での使用差し控えるのは当然だろうが・・・

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