入院率低下させ、ED利用率も減少させ、安全性も問題ないと言うが・・・
胸痛患者は入院率が高いが、心臓外原因も多く見られる。
このトライアルは、冠動脈CT血管造影の評価で、冠動脈疾患なし患者を正確に同定でき、EDからの退院を安全に可能とするかの検討。
CT Angiography for Safe Discharge of Patients with Possible Acute Coronary Syndromes
Harold I. Litt, et. al.
N Engl J Med 2012; 366:1393-1403 April 12, 2012
対象者は、急性冠症候群疑いのある低・中等度リスクをランダム割り付け 2:1
US内の5つのセンターで、30歳超、 “Thrombolysis in Myocardial Infarction risk score” 0 ~ 2
入院サイン・徴候で対象
The TIMI risk score
- 年齢:65歳以上
- 冠動脈リスク要素3つ以上 (冠動脈疾患家族歴、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病、現行喫煙)
- 冠動脈狭窄 50%以上 指摘歴
- 現行ST-低下
- 直前24時間内の2つの狭心症イベント
- 7日以内のアスピリン使用
- 血中心臓マーカー増加
CCTA所見無し640名では、30日内 死亡例、心筋梗塞例なし (0%; 95% 信頼区間 [CI], 0 to 0.57)
従来の治療群比較で、CCTA群では、ED退院率高い (49.6% vs. 22.7%; difference, 26.8 percentage points; 95% CI, 21.4 to 32.2)、 滞在期間短い (median, 18.0 hours vs. 24.8 hours; P<0.001)、 冠動脈疾患検出率高い (9.0% vs. 3.5%; difference, 5.6 percentage points; 95% CI, 0 to 11.2)
両群重篤な副作用イベント1例ずつ
狭心症疑いを広汎に解釈すれば、すべての胸痛を対象に・・・ということにはならないか?
放射線被曝の問題が考慮されてない・・・
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