2012年5月31日木曜日

通販により広がったヒトサルモネラ感染アウトブレイク

通販により広がったヒトサルモネラ感染アウトブレイク


Outbreak of Salmonellosis Linked to Live Poultry from a Mail-Order Hatchery
Nicholas H. Gaffga, et. al.
N Engl J Med 2012; 366:2065-2073May 31, 2012

ヒトサルモネラ感染流行がlive poultry(生鶏肉)の増加に関連。しかし、有効なコントロール指標はなく、2005年pulsed-field gel electrophoresisによる稀なパターンであるhuman salmonella Montevideoの集団がPulseNetにより同定された。

2004年から2011年までに316ケース、43州で同定。
患者年齢中央値は4歳、156(49%)でインタビュー完遂、36(23%)は入院。

データ活用可能症例145中、80(55%)は血性下痢。

若鶏肉とのコンタクト情報が159例で収集可能で、このうち122例(77%)でコンタクト情報。

トレースバック検査の81%で米国西部のmail-order hatchery (メールオーダー養鶏場)が認められ、流行種がこの養鶏場で同定された。

介入後、ヒト感染は減少したが、伝播は継続 



日本でも、一般家庭への生肉通販普通に行われている。一定の安全性担保はなされているとは思うが、一度、感染生肉となると、その影響は大きい。最大の責任は業者が負うべきと思うが、国民生活上は行政の姿勢が重要。上記報告は、その行政面へ警告となるはず・・・

ただ、仕事しない消費者庁にはなにも期待できない。管轄は農水省?厚労省?通販からむから総務省も?

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