米国精神医学会年次総会での報告
Kathleen C. Dougherty, MD( Penn State University Medical Center in Hershey, Pa.)は、スタッフ医師やレジデントに1100名( Penn State Medical Center)+1650名(Thomas Jefferson University Hospital)で調査。回答率21%と少ない。回答者の60%は男性。
主に55歳未満で、80%が既婚。30%がレジデントあるいはフェロー。
10のストーキング行為を調査
・スパイ行為
・監視
・後追い
・徘徊
・仕事場あるいは自宅での迷惑的な個人的アプローチ
・迷惑記述物送りつけ
・傷害器物送りつけ
・商品やサービスのオーダー・キャンセル
・噂ばらまき行為やうそでっち上げ
・干渉
591の調査回答のうち、38.7%が少なくとも1回は経験。その半分は3回以上を経験しているという回答。
一般的なストーカー行為としては、迷惑電話・手紙・ファックス・電子メールで、少なくとも3回以上が半数で、10回以上と答えたのは36回答。1人の患者は弾を込めた銃を持っていた。
男女医師とも同等比率でストーカー行為を受けていたが、女性医師は主に男性からで、男性医師は男女同数。
ストーカの動機への医師たちの認識としては明らかなパターンはなく、30%が好き嫌い、21%が復讐や加罰と認識し、40%はストーカーを精神疾患と考えていると回答。
Dougherty と 同僚の、Kenneth Certa, MD(Thomas Jefferson University)は、ストーキング回答に対して、
怒り(36%)、身の安全(34%)、職業的関心(19%)、無力(18%)、犯罪(9%)、孤立感(2.4%)
11%ではストーキングのため医療継続の中断を考慮、7%が専門変更を考慮
自宅での安全性を26%が懸念、24%が仕事場での安全性を懸念。
ストーキングは個人の生活を壊す。11%が自宅の電話番号を変更し、9%が外出を控え、2%が転居。
一方、警察への連絡は16%に過ぎず、同僚・スーパーバイザーへの相談が67%で、家族・友人は49%、弁護士相談は14%。
80%超の場合患者からのharassmentやintrusivenessへの対応の訓練を受けておらず、精神科医師でさえ、訓練不充分。
Dougherty K, et al "Prevalence of stalking in general medical practice" APA 2012; Abstract SCR19-2.
http://issuu.com/mcdpsych/docs/apa_2012-annual-meeting-guide
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