ということで、気道内血流(Qaw)をsoluble inert gas uptake methodで測定し、検討した報告。
Acute Effects of Salmeterol and Fluticasone Propionate Alone and in Combination on Airway Blood Flow in Patients With Asthma
Eliana S. Mendes, et. al.
Chest May 2012 141:5 1184-1189; published ahead of print October 6, 2011, doi:10.1378/chest.11-0685
14名の中等症喘息、サルメテロール(50μg)、フルチカゾンプロピオン酸(250μg)、サルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸(50/250)、プラシーボ比較
airway blood flow (Qaw) を薬剤投与前と投与後240分で測定
サルメテロールとサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸投与後平均Qawは増加、ピークは60分後で、34%、40%それぞれ増加。240分後ベースラインに戻る。
フルチカゾンプロピオン酸単独では平均Qawの一過性減少がある。
Qaw最大変化は、サルメテロールで60%、サルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸で67%、フルチカゾンプロピオン酸単独では19%(P<.05)
LABA単独では、安定喘息患者で急性の血管拡張作用を示す。
フルチカゾンプロピオン酸を追加することで、血管収縮を生じるが、サルメテロールによる血管拡張を減衰できない。フルチカゾンプロピオン酸はサルメテロールの血管拡張作用をを促進することを示す。
血管拡張は、血管クリアランス促進作用、気道からのれん縮作用物質を含むメディエータの血管クリアランス促進による臨床的ベネフィットを示すのではないかという考察。
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