英国では肺炎による死亡は65歳以上で0.5%から1.1%だそうだ。入院リスクや入院期間長期化に寄与する原因である。一方、制酸剤による肺炎リスクの関連、スタチンによる予防的効果なども報告されている。
ACE阻害剤は咳嗽リスクをもつが、これが防御的作用を示すことは、東北大学の方から示されていたが、海外の研究者からまとまった報告は乏しかった。
ACE阻害剤は咳嗽リスクがあるから使わないでなく、コスト削減の意味でも、脳卒中後遺症や高齢者では肺炎予防の観点から使用を考慮すべきだとおもう。
ただ、まだ、強固なエビデンスというほどではない・・・ということが分かる。
ACE阻害剤では、肺炎リスク予防的作用が認められ、ARBでは認められない。
ただ、卒中既往及びアジアでの報告に限られている。
ACE阻害剤による死亡率と関連する肺炎減少効果も見られるが、そのデータではエビデンス強度の欠けている。
Risk of pneumonia associated with use of angiotensin converting enzyme inhibitors and angiotensin receptor blockers: systematic review and meta-analysis
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e4260 (Published 11 July 2012)
ACE阻害剤と肺炎頻度
ARB
メタアナリシスサマリー・サブグループ解析
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