2012年7月11日水曜日

新型インフルエンザワクチン:ギラン・バレー症候群発症 100万件に2例

ケベックにおいて、2009インフルエンザA(H1N1)ワクチンは、軽度だが、有意にギラン・バレー症候群リスク増加と相関する。ただ、ベネフィットがリスクを凌駕するという報告。


反ワクチン団体及びゼロリスク絶対主義者は、ワクチンによるリスク軽減効果を無視しpainting、100万回に2例というギラン・バレー症候群発症を騒ぎ立てそうな予感。


Risk of Guillain-Barré Syndrome Following H1N1 Influenza Vaccination in Quebec
Philippe De Wals et. al.
JAMA. 2012;308(2):175-181. doi:10.1001/jama.2012.7342


狂騒的反ワクチン団体にとって燃料になりそう

2009年10月から2010年3立つまでの6ヶ月間フォローアップ住民ベースコホート

医師、主に神経専門医の医師判断GBS症例疑い、確認例をactiveサーベイランスと地域病院退院サマリーで確認


カルテレビューとBrighton Collaboration definition (categorized as level 1, 2, or 3, corresponding to criteria of decreasing certainty in diagnosis)による分類
参考:http://plaza.umin.ac.jp/~jschild/news/110826_2.html

ワクチン状態は地域ワクチン登録(440万ワクチン接種)とセンサスデータ(6歳以上総目標住民、780万人)、合計3623046人年観察


6ヶ月間、83名のGBSを同定(ブライトン分類1-3 71)

発症前8週間以内に2009インフルエンザA(H1N1)ワクチン接種 25名を同定
うち、4週以内が多く、19/25

Poissonモデルでは、年齢、性別補正相対リスクでは
ワクチン接種8週間以内 1.80 (95% CI, 1.12-2.87) 、4週以内 2.75 (95% CI, 1.63-4.62)


SCCS法(self-controlled case-series method)では4週内相対リスクは確認群全部(n=42)で 3.02 (95% CI, 1.64-5.56) 、ブライトンレベル1-3(n=36)では2.33 (95% CI, 1.19-4.57)

ワクチン寄与GBS例数は100万に対し2程度

これは50歳未満の超過リスクとしては適応にはならないレベルである。

日本では2000万人以上、インフルエンザワクチン接種がなされている。
ゼロリスク教の人たち(マスコミ内にも蔓延る)は、きっと、ワクチン接種禍が40名以上いると騒ぎ立てるだろう。ワクチンによるリスク軽減効果を無視した、一方的なデータ利用で・・・

だが、ギラン・バレーに関して言えば、5歳未満のワクチン接種に関するリスク・ベネフィットは議論がなされるべきレベルのようだ。


しばらく、議論がひきおこされそう...


頑盲な極端な主義主張論者に議論が振り回されないよう願うばかりだ・・・ 特に、無責任な反ワクチン運動に妄信してきたマスコミの罪は大きいわりに、反省全くなく気になる。

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