2012年7月5日木曜日

RCT:肺線維症でのワーファリン治験 死亡率増加し中断

動物・ヒトの研究から肺線維症で凝固系カスケードの重要性知見がある・・・ということで、ワーファリンの治療効果に関する検討。
ランダム化プラシーボ対照化トライアル。


結果は、死亡数多く、治験登録中、中断勧告。


A Placebo-Controlled Randomized Trial of Warfarin in Idiopathic Pulmonary Fibrosis
Imre Noth ,et. al.
Am. J. Respir. Crit. Care Med. July 1, 2012 vol. 186 no. 1 88-95


プライマリアウトカムは、死亡までの期間、入院(非出血性、非待機的入院)、FVC10%以上の絶対的減少の組み合わせ

ワーファリン群でのベネフィット確率が低く、死亡率増加(ワーファリン 14、プラシーボ 3;p=0.005)がみられたため、独立委員会( Data and Safety Monitoring Board )から中止推奨


256名計画の145名   (ワーファリン 72, プラシーボ 73)

 
フォローアップ平均 28週間



 ワーファリン使用に関して、
CHADSなどのリスク評価、層別化せずに使用したリスクと同等なのだろうか?
それとも、肺線維症故のワーファリンのなんらかの副事象機序があるのだろうか?


肺線維症でのワーファリン適応は慎重にする必要があるだろう。

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