Epidemiology of Staphylococcus aureus Blood and Skin and Soft Tissue Infections in the US Military Health System, 2005-2010
Michael L. Landrum, MD; Charlotte Neumann, MPH; Courtney Cook, MS; Uzo Chukwuma, MPH; Michael W. Ellis, et. al.
JAMA. 2012;308(1):50-59. doi:10.1001/jama.2012.713
米国国防総省の調査で、900万人のactive、non-active軍人調査
MRSA (Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)は主に病院患者、手術に関わる感染、注射部位や人工肢感染と関連し、抗生剤抵抗性の問題と共に、密接な皮膚接触のある高校や託児所、雑踏環境下で問題となっている。
侵襲性MRSA、community-onset MRSAすなわち、住民環境発症MRSAについての報告で、米国市民のcommunity-onset MRSA感染、皮膚・軟部組織感染(SSTIs)が有意に公衆衛生問題となっている。
community-onset MRSAに対し、院内発症 hospital-onset MRSAは減少しているが、community-onset MRSAに関しては不明であったということで調査。
2005年から2010年、国防総省医療システム内で診療を受けた920万超、男性 52%、non-active duty 84%
- 黄色ブドウ球菌血液感染 2,643
- 創部・肛門膿瘍・黄色ブドウ球菌培養 80,281
- community-onset MRSA感染 2,094 (79 %)
- 黄色ブドウ球菌SSTIs 79,801 (99 %)
- community-onset MRSA 菌血症は65歳以上で最も多い
- community-onset 菌血症は女性より男性で多い
- community-onset MRSA黄色ブドウ球菌SSTIsの比率58%は、community-onset MRSA菌血症(39%)や院内発症SSTIs(53%)より有意に比率が高い。
- 院内発症MRSAによる54%はMRSAによるもの
院内、市中とも、兵役対象では発症減少、しかし、黄色ブドウ球菌菌血症やSSTIsではそのburdenは広がっており、その面を重視した予防・治療戦略が必要。
MRSA医療関連感染頻度の減少がみられるが、今後さらに他の要素検討必要で、より効果的な予防戦略が必要。
参考: http://www.medicalnewstoday.com/articles/247454.php
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