どの程度のインパクトがあるのかは不明であったが、これで、確認された。
住民レベルでの骨折絶対的リスク減少 0.2%というのは結構なインパクトだと思う・・・
Risk of Fractures Following Cataract Surgery in Medicare Beneficiaries
Victoria L. Tseng, et. al.
JAMA. 2012;308(5):493-501. doi:10.1001/jama.2012.9014
Medicare Part B beneficiariesのサンプル5%の1年間後顧的検討
2002-2009年の65歳以上の1113640名の5%サンプル
この期間の白内障手術 410 809 (36.9%)
股関節骨折13976(1.3%)
最頻度骨折関連合併症は骨粗鬆症 (n = 134 335; 12.1%)
最頻度眼科的合併症は緑内障 (n = 212 382; 19.1%)
白内障手術を受けてない白内障患者の1年股関節骨折と比較で、白内障手術の股関節骨折補正ORは 0.84 (95% CI, 0.81-0.87)で、絶対的リスク増加は 0.20%
白内障手術後股関節骨折オッズ低下の患者サブグループは、重度白内障患者、propensity scoreベースでの白内障手術患者、75歳以上、 Charlson Comorbidity Index (CCI) 3以上
Propensity Score
Charlson Comorbidity Index (CCI)
http://touchcalc.com/calculators/cci_js
白内障・眼科手術に関する手術可否の判断は眼科医が行うべきもののはずなのに、時に、「“手術可否”についてご教示下さい」という紹介状をかかりつけ患者・非かかりつけ患者でも持ってくることがある。「抗凝固剤の中止可否」や「狭心症リスクについて教示ください」ならわかるのだが、「手術可否」判断を全部投げてくるところがある。
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