2012年8月1日水曜日

COPD:運動トレーニングは疲れるくらいでないと駄目

疲労のため力がでないというくらいの運動トレーニングのほうが、楽々運動より、確実に効果がある。
それは、運動能力だけで無く、QOLなどへの効果も含む。


Effectiveness of exercise training in patients with COPD: the role of muscle fatigue
Eur Respir J 2012 40:338-344; published ahead of print 2011, doi:10.1183/09031936.00111811


運動トレーニングによる運動パフォーマンスの改善はCOPDのみならず他にも作用する。
運動トレーニング中の筋刺激が不充分あら明らかなトレーニング効果は不充分となる可能性がある。

大腿四頭筋疲労を示す患者は良好な効果を示すことになるのだろうか?

46名3ヶ月の強度運動トレーニングプログラムを続け、運動能力、大腿四頭筋筋力、QOLをプログラム前後で測定。大腿四頭筋筋力15%以上低下、運動トレーニングプログラム後15分を有意な筋力疲労と定義する。

45名中29名(63%)で有意疲労。

疲労群患者では
・6分間歩行距離増加:median (interquartile range) 57 (47–103) m versus 17 (-7–46) m; p=0.0023)
・Chronic Respiratory Disease Questionnaire score(高スコアほど健康状況良好) (mean±sd 22±12 points versus 14±12 points; p=0.028)

大腿四頭筋・最大運動能改善は、両群 同程度

運動トレーニング中の大腿四頭筋収縮能疲労出現群では、機能的運動能力、HRQOL改善効果という面でトレーニング効果大きい。

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