2012年8月1日水曜日

COPDの臨床的改善効果は肺機能では確認出来ず、形態でしか検出できない

LABA/ICSによるジオメトリー変化しか、COPD stage III患者でのICS/LABA合剤効果を検出できなかった。



The acute effect of budesonide/formoterol in COPD: a multi-slice computed tomography and lung function study
Eur Respir J 2012 40:298-305; published ahead of print 2011, doi:10.1183/09031936.00072511

COPD stage IIIの10名を二重盲検交叉研究

気道容積をMSCTにてsegmentation評価、気道抵抗はCFD(computational fluid dynamics)で分析

BUD/FOM合剤吸入後4時間で末梢気道容積有意に増加 (p=0.011) :9.6±4.67 cm3 → 10.14±4.81 cm3

同様に、CFD測定気道抵抗減少 (p=0.047) : 0.051±0.021 kPa·s·L−1 → 0.043±0.019 kPa·s·L−1

肺機能パラメータで有意変化認めず、FRCのみが減少傾向を示した (p=0.056)

画像ベースパラメータでのみこの合剤投与での予測可能であった。


肺機能検査の敗北? あるいは、トリビアルな変化の検出に過ぎない?

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