2012年8月23日木曜日

マウス実験・ヒト疫学調査: 乳児期抗生剤暴露と肥満との関連

経験的に治療域に至らない抗生剤投与は家畜に対し10%ほど成長を促進すると経験的に伝えられてきた。このメカニズムを検討。



Antibiotics in early life alter the murine colonic microbiome and adiposity
Ilseung Cho,stem et. al.
Nature (2012) doi:10.1038/nature11400

農業にて1950年代以降、成長促進として、低用量抗生剤投与されているが、このメカニズムは不明。
種類毎異なる作用が脊椎動物毎にみられるので、腸内細菌叢構成変化とその代謝能変化を観察。
治療域下でのマウスへの投与でadiposityモデルを作成し、腸内細菌構成とその作用変化を評価。
若年マウスでadiposity促進し、代謝関連ホルモン増加をもたらす。
微生物環境でのtaxonomic changeが観察され、炭水化物から短鎖脂肪酸への代謝、腸内短鎖脂肪酸量の増加、脂質・コレステロール肝臓代謝の変化をもたらした。




そして、疫学研究で、乳幼児期の抗生剤暴露と肥満との関連が示唆された。

Infant antibiotic exposures and early-life body mass
L Trasande, et. al.
International Journal of Obesity , (21 August 2012)
11532名の子供での抗生剤暴露歴とbody mass指標の検討

6ヶ月未満での抗生剤使用は、10-38ヶ月後のbody mass増加をもたらす
6-14ヶ月、15-23ヶ月での抗生剤暴露はbody mass増加とは関連しない。
乳児での抗生剤暴露は小児期の肥満回避という面で今後検討されなければならない。



エリスロマイシン少量持続投与では、モチリン様作用ということで食欲亢進およびその後の体重増加、脂質代謝異常が示されている。
上記乳幼児抗生剤は短期投与、せいぜい繰り返し投与の話だと思う、成人で少量長期の場合の影響はどうなのだろうか? ちょっと疑念が・・・


それと、家畜投与抗生剤と環境的暴露と、肥満の関連性などは完全に除外出来るのだろうか?

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