common CIMT:総頚動脈:common carotid artery の内膜中膜複合体厚 intima-media thickness (IMT)
筆者らは、common CIMTを一般対象の動脈硬化指標として行うべきではないと主張、さほどやくだたない。
CIMT測定を Framingham Risk Scoreに加えても、初回心筋梗塞、卒中の10年リスク推定に役立ちません。指標による推定改善効果に関して、この臨床的な意味は少ない。
Common Carotid Intima-Media Thickness Measurements in Cardiovascular Risk Prediction
A Meta-analysis
JAMA. 2012;308(8):796-803. doi:10.1001/jama.2012.9630
14の住民ベースコホート(45828名)、11年中央値フォローアップ期間で、心筋梗塞・卒中 4007例
Framingham Risk Scoreをcommon CIMT測定拡大し推定した場合の初回心筋梗塞・卒中発症10年絶対的リスクモデルを比較。
両モデルC統計は類似 (0.757; 95% CI, 0.749-0.764; vs 0.759; 95% CI, 0.752-0.766)
ネット再分類にて、common CIMTを加えることの改善効果は乏しい (0.8%; 95% CI, 0.1%-1.6%)
中間リスク症例では、ネットの再分類改善度は、全例に対して3.6%程度 (95% CI, 2.7%-4.6%)
男女間差認めず
日本でも、IMTって比較的普及している。日本人にはこういうちまちました測定が好きなのだろう。
ただ、これって、測定者によるばらつきがあると思う。高価な超音波検査機器だとアシスト機能があり、ばらつきすくないとイメージがある。当面IMTに近づかなくて良さそうだから私は安心した。
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