CRPやデスモシンがCOPD病期分類に役立つのではないかという考察と共に、各種バイオマーカーと肺機能との相関性について報告。
Blood biomarkers and measures of pulmonary function–A study from the Swedish twin registry
Respiratory Medicine Volume 106, Issue 9 , Pages 1250-1257, September 2012
Swedish Twin Registry 357名で、FEV1、FVC、RV/TLC、DLCOを測定
desmosine、CRP、PAI-1濃度・活性、TIMP-1、クララ細胞蛋白16(CC16)、SPD、MMP-9、HGF、IL-8を測定
年齢、性別、身長、BMI、喫煙補正後、PAI-1活性、desmosineはFEV1と有意に相関。
RV/TLCは有意にCC16、PAI-1濃度、PAI-1活性と相関。
DLCOはdesmosine、TIMP-1、CRPと相関。
COPD患者(すなわち、FEV1/FVC < 0.70)に限定した多変量解析にて、CRPとdesmosineは肺機能と逆相関。
横断的調査だと、いくつかのバイオマーカーが肺機能と相関性を認める。特にCRPとdesmosineはCOPD患者の重症度評価に役立つマーカーとなり得ると著者ら結論。
デスモシン:desmosineは、エラスチンの架橋結合アミノ酸であり、COPD診断バイオマーカーとして期待されている。
CRPはご承知の通り、 acute phase reactantで、細菌や死滅細胞表面に発現phosphocholineへの結合し、C1Qcomplexを経由補体系活性化をしめすもの
これらバイオマーカーと、予後やQOLなどとの関連性報告が欲しい・・・
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