米国のコホート研究だが、日本の行政関与のコホートと異なり、
正直に「PADの絶対頻度はコホートの中で1%程度と少ない」と記載。
研究対象疾患を過大評価し、 俯瞰的に評価することにない、研究費をもらうことだけが目的の科研研究とはひと味違う。
日本の某会社なんて、PADのリスク説明に喫煙一言も書いていないし・・・
http://www.otsuka.co.jp/disease/pad/about/page8.html
こういったいんちき報告とは違い、以下の報告は、リスク要素を真に客観的に記載しているところがためになる
Associations Between Conventional Cardiovascular Risk Factors and Risk of Peripheral Artery Disease in Men
Michel M. Joosten, et. al.
JAMA. 2012;308(16):1660-1667. doi:10.1001/jama.2012.13415.
1986年心血管疾患病歴のない米国44985名の検討( Health Professionals Follow-up Study )、25年フォローアップ
臨床的重大なPADは、下肢切断、血管再建、血管造影上50%以上の狭窄、ABI 0.9未満、医師診断PADと定義
フォローアップ中央値 24.2年間(IQR, 20.8-24.7年間)
PAD発症 537例
4つのリスク要素とは、喫煙、高血圧、高コレステロール血症、2型糖尿病
どのリスク要素も、ほかの3つのリスク要素・共役要素補正後も、PADに関して、有意で、独立したリスク要素
年齢補正発生率は、
10万人年対は、リスク要素数として
0 : 9 (95% CI, 6-14) (n = 19 )
1 : 23 (95% CI, 18-28) (n = 99 )
2 : 47 (95% CI, 39-56) (n = 176 )
3 : 92 (95% CI, 76-111) (n = 180 )
4 : 186 (95% CI, 141-246) (n = 63 )
追加リスク要素毎多変量補正ハザード比は 2.06 (95% CI, 1.88-2.26)
4つのリスク要素無の男性では、PADハザード比は、ほかのすべての男性コホート比較で 0.23 (95% CI, 0.14-0.36)
PAD症例の96%(95% IC, 94%-98%)で、PAD診断時、4つのリスク要素のうち最低一つは存在した。
4つのリスク要素と関連した住民寄与リスクは 75% (95% CI, 64%-87%)
4つすべてのリスク要素存在する場合のPAD絶対的発症率は 1000人年あたり3.5
要約は以上だが、各リスク要素毎に検討考察がなされている。
リスクとしては喫煙が一番影響があり、非喫煙経験例比較で、1日2パック喫煙現行喫煙者の補正比例ハザードは 12.89 (95% CI 8.59 - 19.34)。
そして、禁煙後期間経過ごとにリスク減少するが、20年経過後もリスク増加 (HR 1.39, 95% CI 1.10 - 1.76)
2型糖尿病・高血圧併発期間により、PADリスク増加するも高血圧期間とはリスク関連せずしかし、2剤以上服用の高血圧重症度はリスクと関連せず、ハザード比2.07 (95% CI 1.55 - 2.78)
リスク要素のないだ陰性のハザード比は 0.23 (95% CI 0.14 - 0.36).
喫煙経験なし男性に対し、3つ以上のリスク用を有する場合のその他3つの寄与リスクは、53% 53% (95% CI 29 - 71)
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