2012年11月2日金曜日

AEGIS トライアル:気管支鏡正常組織からでも肺がん診断類推可能?


気管支鏡から採取した細胞診上正常の bronchial epithelial cell (BEC)の遺伝子発現特性から肺がん保有・非保有鑑別の可能性検討

 AEGIS研究:前向き・症例対照・多施設トライアル(BEC採取)の330名(診断確定肺がん 240名、 対照 90名)
 
 Bronchial Airway Gene-Expression Testing Improves the Diagnostic Yield of Bronchoscopy for Lung Cancer: Results of the AEGIS Trial
Duncan Whitney et. al.
CHEST.2012;142(4_MeetingAbstracts):1025A-1025A. doi:10.1378/chest.1450411

 PCRベースの遺伝子発現検査(30遺伝子)の予測正確度検討で感度 77% (95% CI 71-83%)


遺伝子発現検査を伴う気管支鏡検査では、組み合わせ検査感度  94% (95% CI 91-97%)、特異度 73% (95% CI 67-79%)、そして単独検査・感度  74% (95% CI 68-80%) 、NPVは組み合わせで  0.85 (95% CI=0.80-0.90) 、気管支鏡単独で NPV=0.65 (95% CI=0.59-0.71)


 気管支鏡の診断上、局在・サイズ診断、細胞収集法、病理過程の検討に役立つ。それは癌病変に適切に到達した場合だが、この場合は正常組織からの類推も役立つということになる。
気管支鏡はある程度侵襲的な検査法なので、回数はなるべく少なくしたいという気持ちが被験者・検査者双方にあり、この検査法が臨床応用されればかなり朗報。



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