Upper Endoscopy for Gastroesophageal Reflux Disease: Best Practice Advice From the Clinical Guidelines Committee of the American College of Physicians
Ann Intern Med. 4 December 2012;157(11):808-816
ACPの臨床ガイドライン委員会は、GERDに対する、上部消化管内視鏡の適応、利益についてのエビデンスレビューし、高品質な医療につながることを検討。
Best Practice Advice 1: 上部消化管内視鏡は、胸焼けを訴え、アラーム徴候(嚥下困難、出血、貧血、食欲低下、反復嘔吐)のある男・女に適応が有る
Best Practice Advice 2: 上部消化管内視鏡は以下の男・女に適応がある:
典型的なGERD症状が、4-8週の1日2回のPPI治療に関わらず、継続する
PPI治療2ヶ月経過後の重度のびらん性食道炎の治療評価、Barrett食道の除外のため。Barrett食道無い場合は繰り返す内視鏡検査の適応はない。
嚥下困難の繰り返しを有する食道狭窄
Best Practice Advice 3: 上部消化管内視鏡の適応は:
食道腺癌・Barret食道発見のための慢性GERD症状(5年間超の症状)及び追加リスク要素(夜間逆流性症状、裂孔ヘルニア、BMI高値、喫煙、腹部脂肪蓄積)の50歳超の男性
Barrett食道病歴男女のサーベイランスのため。Barrett食道あるも嚥下困難の無いの男・女において、3-5年より頻回に行うべきで無い。より頻回検査は、Barrett食道・異形成の患者に適応ががある。
50歳未満の女性では、GERDきっかけの上部消化管内視鏡検査必要ないことを示唆している。50歳未満の食道がん発生率がかなり少なく、それが、選択基準になっている。
“過剰な内視鏡検査” が経済的インセンティブによってなされてるという批判があるとのこと、症例選択を明示することでこのような批判に対応したとのこと。
内科開業医がごく普通に内視鏡検査する、日本の事情とちょっと異なると思う。
また、欧米ほどめだたないBarrett食道だったが、最近、多く見るようになった気がする。
Barrett食道を考慮した内視鏡検査が日本でも重視されるべき時代になったようだ。
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