2012年12月3日月曜日

RSNA年次集会報告: CT施行例増加に伴う乳がんリスク増加を懸念

Merry G, et al. "Breast cancer risks from medical imaging computed tomography and nuclear medicine among females enrolled in a large integrated health care system" RSNA 2012; Abstract LL-HPS-TU3A.
http://www2.rsna.org/timssnet/media/pressreleases/pr_target.cfm?ID=639


 集約化医療提供システム登録者約25万名の記録レビューにて、CT利用と特定の女性達への乳がんリスク増加判明した。

 Radiological Society of North America (RSNA)年次集会報告

 胸部・腹部・脊椎・乳部組織へのCTや核医学画像施行で放射線吸収があるわけだが、乳部組織は放射線被曝発がん性に敏感な組織である。


 CTスキャン 1000名あたり 2000年 99.8 → 2010年 192.4と増加(年次  +6.8%の増加)
 
 CTの46%が、乳腺部への被爆となる
 
 核医学的検査は、 39.3% → 27.5%と減少(年次 -3.5%の減少)するものの、84%がやはり乳腺部被爆に相当する。


若年女性では、繰り返しの胸部・心臓CTにより、20%の乳がん発生リスク増加考えられる。
具体的には、特定リスクのない15歳女性で、25歳で乳がん発症リスク 2倍になるというもの。

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