2013年1月15日火曜日

小児・青年期 喘息・鼻結膜炎・湿疹 :ファーストフード頻回摂取で悪化、フルーツ摂取で改善


ファーストフードの頻回摂取は、喘息・鼻結膜炎・湿疹に悪影響をあたえる。逆に、フルーツは好影響をあたえる。

小児・思春期において、ファーストフードを週3回以上摂取は、重症喘息、鼻結膜炎、重症湿疹リスク増加と関連する。そのリスク増加は、喘息は39%、重症湿疹は70%。

しかも、小児期においては、ファーストフード 週1から2回でも、喘鳴・重症喘息と関連する。

フルーツ摂取は、逆に、リスク減少と関連する。



Do fast foods cause asthma, rhinoconjunctivitis and eczema? Global findings from the International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC) Phase Three
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2012-202285

特定の食物が喘息、鼻結膜炎、湿疹発症のリスク減少、或いは増加に関わる。
International Study of Asthma and Allergies in Childhood第Ⅲ相として、これらの疾患と摂取食事の種類の関連性を調査

13-14歳の成年期と6-7歳の小児にて両親・後見人にて疾患症状頻度・食事の種類回数をアンケート記載にて12ヶ月調査

寄与要素補正ロジスティック回帰推定、random(mixed) effects model使用

思春期・小児期において、重症喘息予防効果関連は、フルーツ週3回以上 (OR 0.89, 95% CI 0.82 to 0.97; OR 0.86, 95% CI 0.76 ~ 0.97, respectively)

思春期・小児期重度喘息リスク増加は、ファーストフード週3回以上摂取と相関 (OR 1.39, 95% CI 1.30 to 1.49; OR 1.27, 95% CI 1.13 to 1.42, respectively)

同様に、重度鼻結膜炎、重症湿疹リスク増加と相関。

地域分析でも両年齢群とも同様パターンがあり、性別・富裕カテゴリー、3つの疾患カテゴリー現行カテゴリー共有。



medpage項目を追加

牛乳摂取は、10歳代において、週1-2回の喘鳴、重症3回以上の発作、重度鼻結膜炎・重症湿疹週1-2回と逆相関

卵、フルーツ、肉、牛乳週3回は、上記疾患における現行症状・重症症状において、すべて防御的
 研究限界としては、自己評価バイアスの可能性と、誤分類、それに社会経済状況のバイアスなど


ファーストフードの食物成分検討なされてないので、その病態生理は不明。

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