プライマリアウトカムを、循環器系薬剤と比べよりソフトな“COPD急性増悪”や“β刺激剤使用量”に設定している以上、そのような疑問はつきまとう。
それどころか、各吸入薬剤に関し、死亡率増加のエビデンスが示されている。
とくに、“Tiotropium Soft Mist Inhaler ”の危険性に関し、その注意に基づく使用が必要と結論づけされている。
要するにレスピレーターマットのことだが・・・
スピリーバ・レスピマットの安全性疑惑: メタアナリシス 死亡率52%増加 2011年 06月 15日
未だ、スピリーバ・レスピレーターマット安全性和文見解ウェブ記載無し 2011年 06月 27日
いまだに、和文見解ないところがすごい!
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
重症COPDでは原疾患死や合併症としての心血管疾患死が混在し、その解析は困難となるが、メタアナリシス手法を組み合わせ検討している。
Chronic obstructive pulmonary disease
Comparative safety of inhaled medications in patients with chronic obstructive pulmonary disease: systematic review and mixed treatment comparison meta-analysis of randomised controlled trials
Thorax 2013;68:48-56 doi:10.1136/thoraxjnl-2012-201926
52616名、42トライアル
fixed effect modelを用いた mixed treatment comparisons('MTC') メタアナリシス
プラシーボ比較での全般死亡リスク
・チオトロピウム Soft Mist Inhaler (OR 1.51; 95% CI 1.06 ~ 2.19)
・チオトロピウム HandiHaler (OR 1.65; 95% CI 1.13 ~ 2.43)
・LABA (OR 1.63; 95% CI 1.10 ~ 2.44)
・LABA-ICS (OR 1.90; 95% CI 1.28 ~ 2.86)
一致した関連性
リスクは心血管死亡でより明らかで、重症COPD患者、より高投与量患者であきらか。
LABA-ICSはすべての治療群で死亡リスク関連性は少ない。
チオトロピウムHandiHaler、LABAに関し超過リスクは見られない。
MTCと直接比較メタアナリシスともに同様結果で、random effects modelでは正確性で劣る。
呼吸器系学会のおえらいさんたちは、国内外のCOPDの死亡増加をそろって主張する。
だが、“世界的にみても、確かに、“ 2010年の主要な死因は、虚血性心疾患、脳卒中、COPD、下気道感染症、肺がん、HIV/AIDS”であったが、標準化すれば、“大半の疾患(重大血管系疾患、 COPD、大半のがん、肝硬変、母体の障害など)は20年前より減少“しているのである。
the Lancet: Global Burden of Disease Study 2010解析 2012/12/16
すなわち、年齢補正的に見れば、禁煙や社会環境整備の影響だろう、COPD死亡自体は減少しているのである。
ここにも彼らの嘘がある。
そして、COPD死亡率減少に、現在の薬剤が役立ってるかどうかも、吟味が必要である。
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