2013年1月29日火曜日

小児片頭痛:プラシーボ有効な事例が数多く存在

1999年に行われたrizatriptan治験は、プラシーボ比較で、32.2%の有効性だったが有意差認めず(p=0.47)で、2011年公表の2回目の研究ではプラシーボ反応者を除外し、有効性エビデンス認められた。

小児片頭痛では、プラシーボ反応性のある一群が明らかに存在することは確か

Migraine therapeutics in adolescents: a systematic analysis and historic perspectives of triptan trials in adolescents"
Sun H, et al
JAMA Pediatr 2013; DOI: 10.1001/jamapediatrics.2013.872.
片頭痛予防 21トライアルのメタアナリシス

プラシーボ服用は有意に月間頭痛数を減少する:月間 5.6 → 2.9(95%信頼区間 1.66から4.98)p=0.03

プラシーボより効果があるのは、 topiramate ( - 0.71(95%信頼区間 -1.19 から -0.24))と trazodone (−0.60 (95%信頼区間 −1.09 から −0.11))のみ

前者は抗けいれん薬、後者は抗うつ薬(レスリン)として用いられている
 53%から57.5%

"Pharmacologic treatment of pediatric headaches: a meta-analysis"
El-Chammas K, et al
JAMA Pediatr 2013; DOI: 10.1001/jamapediatrics.2013.508.


片頭痛緩和治療で、トリプタンの7つのランダム化トライアルで、
これで、プラシーボは奏功率53%から57.5%
しかし、一つは、プラシーボによる早すぎる緩和報告を除外していて、奏功率が30.6%と低下してるものがある

"No evidence of efficacy or evidence of no efficacy"
Aarruda M JAMA Pediatr 2013; DOI:10.1001/jamapediatrics.2013.1105.

小児片頭痛の薬物治療はエビデンス不足というだけで、治療選択をせばめてはいけないというエディトリアル
トライアルの中で10ほどは、activeな比較薬物(アスピリン、プロプラノール、自費泥エルゴタミン)も含まれていたと薬物治療側の弁護展開


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