・ 薬剤有利なプライマリアウトカム認めた場合 → なるべく目立つよう要約にも表記+毒性表記はなるべく目立たぬよう表記
・ 薬剤有利なプライマリアウトカム認めない場合 → セカンダリアウトカムで薬剤有利な部分を要約表記
Bias in reporting of end points of efficacy and toxicity in randomized, clinical trials for women with breast cancer
Ann Oncol (2013) doi: 10.1093/annonc/mds636 First published online: January 9, 2013
乳がんにおける1995-2011年までのRCTを調査し、 primary end point (PE) と毒性の報告の品質評価を行った
164のトライアルにて、バイアスは、PE報告で33%、毒性報告で67%
PEに関しては、実験群により都合の良い有意差報告の時のみ、要約に表記する傾向がある。
ネガティブなPEの場合の92トライアル中59%では。実験群に有利なセカンダリアウトカムを持ち出している。
Grade3、4毒性頻度を表記したのはわずか32%
薬剤有利なPEの場合、毒性報告少ない。
いわずもがない、これこれこういう論文があるではなく、それがどのようなプライマリアウトカムで、どのように目隠しされ、判定はどこで行われ、信頼 区間でどの程度の差があり、絶対的リスク減少率はどの程度で有り、NNTはどれほどか、そしてそれが臨床的最小意義を上回るものなのかを吟味する必要があ る。
抗がん剤などは死亡率がプライマリアウトカムだからまだしも、その他の分野では、ある薬剤で臨床検査値が優秀だったとかのセカンダリエンドポイントで宣伝している方が多い、この世の中。
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