2013年1月17日木曜日

C. difficile反復感染:ドナー便注入で明らかな効果

C. difficile反復感染は治療困難で、抗生剤不応率も高い。

ドナー便十二指腸注入で効果ありの報告 。

Duodenal Infusion of Donor Feces for Recurrent Clostridium difficile
Els van Nood, et. al.
NEJM January 16, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1205037


ランダム割り付け3治療群比較
・ 初期治療バンコマイシン群(経口 500mg×4/日×3日間) → 腸洗浄及びドナーの便溶液を鼻十二指腸チューブで注入
・ 標準バンコマイシン治療 (経口 500mg×4/日×14日間)
・ 標準バンコマイシン治療+挑戦状

プライマリエンドポイントは、C.difficile関連下痢症・10週後再発無し

interim analysisでストップ

注入群 16名のうち、13名(81%)で、 初回注入後、C.difficile関連下痢症改善
のこり3名では、2度目の異なるドナーの便溶液注入で 2名改善。

C.difficile関連下痢症改善は、バンコマイシン単独群 4/13(31%)、バンコマイシン+腸洗浄群 3/13(23%)(注入群との比較 p<0.001)

注入群の、注入日の軽度下痢、腹部cramping以外副作用イベントの差認めず

ドナー便注入群では、便細菌多様性増加画見られ、健康者に類似し、Bacteroidetes、Clostridium cluster IV、XIVa増加、Proteobacteria属の減少が見られた。


心理的抵抗はあるが・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note