2013年1月5日土曜日

神経刺激補正換気モード (NAVA) :急性呼吸不全への応用

 “気道内圧をモニターして、それから、換気量や流量を変えるプロトコール”より、神経興奮をいち早く感知してドライブをかける換気の方が希望が持てそうだが・・・それほどすぐれてるのか・・・


 Neurally adjusted ventilatory assist (NAVA) とは、食道プローブからの横隔膜の電気活動を連続的に記録してその積算に応じて圧を提供する人工呼吸モード(Clinical review: Update on neurally adjusted ventilatory assist - report of a round-table conference. Crit Care. 2012 Jun 20;16(3):225.)


 pressure support ventilation (PSV)による非侵襲的人工換気でも患者・人工呼吸非同調性(asynchrony)は多い。 それで、 フェースマスクによるneurally adjusted ventilatory assist (NAVA) を急性呼吸不全患者で検討。



Neurally Adjusted Ventilatory Assist vs Pressure Support Ventilation for Noninvasive Ventilation During Acute Respiratory Failure: A Crossover Physiologic Stud
Pierre-Marie Bertrand et. al.
CHEST. 2013;143(1):30-36 doi:10.1378/chest.12-0424

PSVに比べ有意にNAVAの方が非同調性(asynchrony)が少ない (イベント 10 [IQR, 5-14]  vs 17 [IQR, 8-24] , p=0.017)、そして、重度非同調(AI>10%)の頻度もNAVAで少ない(p=0.027)

非効率的努力・遅延呼吸も NAVAで少ない(p< 0.05)

NAVAは、トリガー遅延(Td) 減少と相関(0 [IQR, 0-30] mSec. vs 90 [IQR, 30-130] mSec., p< 0.001)、超過吸気時間減少と相関  (10 [IQR, 0-28] mSec. vs 125 [IQR, 20-312] mSec, P < .001)

PSV、NAVAとも、neural inspiratory time (TIn)は同様。

最大値に対するEAdiシグナルは、PSVよりNAVAで高値  (p= 0.017)

血液/ガスにて有意差無し、患者discomfortに有意差無し


13名の検討なのでまだまだ予備的研究の範疇だろう。今後、死亡率などのアウトカム検討がなされ、そのとき真価が問われるだろう。

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