2013年1月5日土曜日

ICTに基づく遠隔集中治療管理はコスト・プロフィットに見合わない可能性

 選挙以降、あらゆる面で無能なわりに暴走する民主党に変わり、小泉時代の上げ潮派が行政のトップを席巻しつつある。 彼らは特定業種の利権だけで動き、医療そのものののコスト・プロフィットを無視した悪の実績がある。

 “ICT(IT)という技術を用いればなんでも効率化ができる”と妄想もしくは虚言を尽くす団体がいて、かれらが上げ潮を巻き込んで、結果的には、非効率的な医療となり、現場に手枷足枷を作る可能性が高くなった。



かれらの好きな遠隔医療の一例である、“tele-ICU”のシステマティック・レビュー及び解析

tele-ICUの導入コストはかなりあり、コスト・プロフィット上の病院へのインパクトは不明。データ累積により明らかになるまで、臨床医・行政は臨床上、経済上の観点に重きを置いた上で、このテクノロジー導入には、斟酌が必要である。

The Costs of Critical Care Telemedicine Programs: A Systematic Review and Analysis
Gaurav Kumar et. al.
CHEST. 2013;143(1):19-29 doi:10.1378/chest.11-3031
tele-ICU導入費用・初年運営コストは、モニター上のベッドあたり5万米ドルから10万米ドルに登る。
患者あたりの病院コストは、3千米ドル減少から5万6千米ドル増加

f Veterans Health Administration (VHA)のデータでは、導入・初年度運営コストはICUベッドあたり7万米ドルから8万7千米ドルとなり、減価償却法によりその試算は異なる。

IT(ICT) による現場介入を正当化するなら、必ず、予備的な実証を提示すべきである。
でなければ、税金の無駄遣いだけで無く、医療の現場に混乱をもたらすだけ・・・

新しい電子機器導入されると 、単にはしゃぐだけの馬鹿が医療の現場医に多いのも確か。

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