QOL改善効果、レスキュー治療に関する改善効果は少ないか、もしくは、不確実。
鍼治療8週めではすでにその効果はみとめられないというもの。
結論から言えば、 臨床的意義不明ということに・・・
Acupuncture in Patients With Seasonal Allergic Rhinitis: A Randomized Trial
Benno Brinkhaus, et. al.
Acupuncture Research in the Era of Comparative Effectiveness Research
Ann Intern Med. 19 February 2013;158(4):225-234
季節性アレルギー性鼻炎:SAR; seasonal allergic rhinitisへの鍼治療、ランダム化対照多施設研究
46名の専門医、6病院クリニック、32プライベート外来クリニック
422名のSAR・樫の木および花粉アレルギー
介入:
鍼治療:レスキュー薬(Rescue medication:RM セチリジン) 212名
シャム鍼治療+RM 102名
対照:RMのみ 108名
測定: Rhinitis Quality of Life Questionnaire (RQLQ) overall score and the RM score (RMS) のベースラインから、初年第7週、8週、16週、2年時8週の比較
事前非劣性境界を-0.5点(RQLQ)、-1.5(RMS)
結果:
シャム鍼+RM比較し、鍼治療はRQLQスコア改善と関連
(シャム vs 鍼治療の差平均 0.5 点 [97.5% CI, 0.2 〜 0.8 点;p< 0.001];
RMのみ と 鍼治療のRMLQスコアの差平均は、0.7点(97.5% CI, 0.4-1.0;p< 0.001)
シャム鍼と鍼治療のRMSの差平均は、1.1点(97.5%CI, 0.4-1.9点; p< 0.001)
RMと鍼治療の差平均は、1.5点(97.5%CI, 0.8-2.2点: p<0.001)
初年16週後差認めず
8週後フォローアップステージ後、真の鍼治療での改善度は小さいが存在 (RQLQ 差平均, 0.3 点 [95% CI, 0.03 〜 0.6点; P = 0.032]; RMS 差平均, 1.0 点 [95% CI, 0.2 〜 1.9 点; P = 0.018])
もちろん、鍼治療全般にエビデンスがないというわけではない
鍼治療の得意分野というのがありそう・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿